2020年

2020年

熊野古道の歩き方(その2)

昭和59年法学部卒 千足裕一
 
③2020年6月5日 継桜王子~発心門王子 22.1km
 県境越えを控えていたのでしばらく振りの古道歩きです。
 出発点は熊野本宮大社になるので大阪から奈良の五条に出て168号線を下ります。168号線はずいぶん改良が進み、所要時間はかなり短縮されています。
本宮大社前の駐車場(無料)に駐車し、8時5分発の紀伊田辺行きのバスに乗り出発点の野中の一本杉バス停に向かいます。料金は890円です。
 この日のコースは、前回より更にアップダウンのあるハードなコースです。途中の小広王子から発心門王子までは山中を歩くためエスケープできません。実は、コロナ禍の自粛明けで久々の活動ということと暑さに負けて発心門王子でダウンしバスで熊野本宮に戻りました。料金は470円です。
 発心門王子まででも16km約6時間の行程です。自動販売機は発心門王子まで無いので夏場は水を2ℓくらいは持参した方がよいと思います。金剛山登山くらいでは水を2ℓも用意しないと思うので、しんどさがわかっていただけるかと思います。
 
古道らしい山道
厳しい登りが続きます。
もふもふのベンチ 足を浸して休みます。
 
④2020年6月27日 熊野本宮~湯峰温泉~発心門王子~熊野本宮
 前回、残した発心門王子から本宮大社を歩き通してきました。
 今回も168号線を車で南下しました。朝7時に出発。熊野本宮大社から湯峰温泉での大日越は1時間ほどの山越えです。湯峰温泉は日本最古の湯(諸説あり)として知られる温泉地ですが、ここを横切る形でスルーして赤木越ルートへ坂を登ります。赤木越分岐を折り返し、発心門王子から熊野本宮大社まではほぼ下り坂です。途中に眺望のきく場所も多く尾根道歩きもあり楽しめる道でした。ぐるっと一周17km約7時間の行程です。 
 
朝イチからの急登 湯峰温泉 百前森山と果無山脈 大斎原の大鳥居
          
 これで、紀伊田辺駅から熊野本宮まで64.9kmの道のり踏破です。コロナ禍の影響で外国人観光客は見かけません。基本、熊野三山へ向かう一方通行なのですれ違いも少なく歩けます。熊野本宮大社にはそこそこの人出がありました。また、和歌山県は大粒の土砂降りの雨が降ることも多いので天気予報には注意しましょう。