会員の皆様へ

「会長就任のご挨拶」
 
 令和元年の総会において、会長に選任されました昭和53年学部卒業の森脇武夫です。この度は伝統ある広島大学土木会の会長を務めさせていただくことになり、大変光栄に思っております。
 さて、広島大学土木会は、会則が正式に施行されたのが昭和54年(1979年)4月であり、それから40年が経過しています。昭和54年は私がまだ大学院生の時であり、その後、広島大学で20年、呉高専で15年、広島工業大学で1年少しを勤めて来ましたが、この間、土木業界および社会を取り巻く環境は大きく変わってきています。色々なものが変わってきており、どれが重大かは色々な見方があり、一概には言えないかと思いますが、その代表的なものにIT革命と少子高齢化の進行があると思います。 
 土木業界では情報通信技術ICTや人工知能AIがiコンストラクションとして様々な面に活用され、労働力不足の解消や働き方改革に役立っています。しかし、土木分野の仕事の基本は個別的であり、人と人のコミュニケーションによって新しいものを作って行きますので、土木技術者の重要性は変わることなく、益々大きくなると思われます。広島大学土木会も高齢化が進んでいますが、人生100年時代といわれる今後は、経験豊かな会員の皆様には土木会のネットワークを生かしてもう少しご活躍していただく必要があるかと思います。また、若い会員の皆様には、新しい発想で新しい土木技術の開発・発展に貢献していただくことを期待しています。 
 また、大きく変わりつつあるものに、気候変動があると感じます。ご承知のように、広島地域では豪雨による土砂災害は繰り返し起こり、小さなものは毎年のように起こっていますが、大規模なものは少し前までは20~30年に1度と言われていましたが、最近では数年に一度の頻度になり、規模も激甚化しています。降雨量に関しても観測史上初めてという言葉が毎回の災害で使われており、災害を引き起こす外力が変わってきているので、被害の想定や対策を見直す必要があると思われます。
 このような状況のもと、広島大学では防災・減災研究センターが設置され、土木の多くの先生方が参画され、活躍されています。私も客員研究員として参画させていただいておりますので、土木会の会員の皆様にも様々なところでご協力をいただき、広島大学から最先端な防災・減災技術の発信を行っていただければと思います。
 最後になりましたが、会員の皆様の益々のご健勝とご活躍、および広島大学土木会の発展を祈念して、挨拶とさせていただきます。
   
2019年7月1日 広島大学土木会 会長 森脇武夫