お知らせ

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材料バックキャストシンポジウムが開催されました(H29.3.13)

共晶会「産・官・学連携シンポジウム」

(材料バックキャストテクノロジーシンポジウム)

金属材料の高次高機能化に向けて」 終了報告

平成29年3月13日(月),名古屋大学大学院工学研究科附属材料バックキャストテクノロジー研究センターとの共催により首記のシンポジウムを開催しました.金属材料について、高機能化および分析技術に関する7件の講演を実施しました。定員60名のところを65名の参加者(内学外47名)となり、盛況であった。シンポジウムに続いて、交流懇親会を実施した。懇親会の参加者は、30名(内学外参加人数23名)であった。交流懇親会では、坂本会長の挨拶と乾杯に始まった。参加者による賑やかな歓談が行われ、シンポジウム講師による一言メッセージの後に村田教授(次期副会長)のご挨拶により閉会した。
  • 協 賛:日本金属学会・鉄鋼協会東海支部

  • 日 時:平成29年3月13日(月) 13:30~17:25

  •  :名古屋大学 野依学術交流館1階会議室(シンポジウム)

         ES総合館1階シェジロー(交流懇親会)

  • シンポジウム(野依学術交流館1F 会議室)                                                13:30~17:25
    13:30 開会の挨拶 名古屋大学 小橋 眞
     
    13:35~14:05
    鋼およびニッケル基超合金におけるひずみ評価と強度特性 オーステナイト鋼の加工にともなう転位密度変化とマルテンサイト鋼における転位密度の実験値の比較から、鋼におけるひずみ量と硬さ(強度)を議論するとともに、ニッケル基超合金の強化相であるガンマ―プライム相の配列に依存するガンマ母相の不均一ひずみとクリープひずみの関係をフェーズフィールドシミュレーションにより検討した結果を述べる。 名古屋大学 村田 純教
    14:05~14:35 ネオジム磁石の高機能化に対するフェーズフィールド組織特性解析 次世代電気自動車モータにおいて、ネオジム磁石は不可欠である。ネオジム磁石の高保磁力化にはNdに富む非磁性の粒界相が重要な働きをしているが、粒界相の形成メカニズムやその組織形態の磁気特性への影響は、いまだ明確に理解されていない。本講演では、粒界相の形成メカニズムをフェーズフィールド法を軸足に解析するとともに、粒界相の組織形態が磁気特性へ及ぼす影響についてマイクロマグネティクス解析した結果について説明する。さらに最近の材料インフォマティクスの当該分野への適用例についてもふれる予定である。 名古屋大学 小山 敏幸
    14:35~15:05 多孔質構造層を利用した樹脂/金属の接合技術 金属表面にポーラス構造を有する隆起層を付与ることにより、これをアンカーとした樹脂/金属接合が可能である。ここでは、ポーラス層の構造と接合教徒の関係について述べるとともに、レーザーを用いてポーラス層の付与プロセスについて述べる。 名古屋大学 小橋 眞
    15:05~15:35 冷間鍛造による異種金属薄板の固相スポット接合 車体軽量化のため自動車部品への軽量金属の適用が拡大しており,それに伴いアルミ–鋼などの異種金属を効率よく接合する技術が求められている.本講演では異種金属薄板に対する新しい固相接合法である「固相スポット接合法」について,その接合メカニズムおよび接合影響因子などについて述べる. 名古屋大学 湯川 伸樹
    15:35~15:50 休憩  
    15:50~16:20 溶融亜鉛めっき高強度複相鋼板の組織設計 我が国の安価な鋼材に優れた犠牲防食作用を付与する亜鉛めっき表面処理技術は世界最高水準であり、現在DP鋼やTRIP鋼等の高強度鋼板に適用されつつある。ここでは、国内鉄鋼メーカーで導入されている連続溶融亜鉛めっきライン(CGL)プロセスを考慮した高強度複相鋼板の組織制御の必要性を述べ、めっき/鋼板界面組織の制御に不可欠な固相Fe/液相Zn界面反応の基礎研究を紹介する。 名古屋大学 髙田 尚記
    16:20~16:50 鉄鋼材料の極微量成分分析のための化学的試料前処理 誘導結合プラズマ質量分析装置などの現在の高感度な分析装置を用いれば、ng/mL~pg/mLレベルの極微量元素を容易に定量できる。しかし、この高感度性能は単純な希薄水溶液で最も発揮され、実際には機器分析に先立って分離濃縮操作が必要となる場合も少なくない。本講演では、機器分析を妨害する主成分(マトリックス)元素を分離除去し、目的微量元素を濃縮する化学試料前処理について、研究成果の一端を紹介する。 名古屋大学 松宮 弘明
    16:50~17:20 金属間化合物を利用した耐熱性硬質材料の開発 超硬合金は切削工具や金型用材料として広く利用されているが、高温(700℃以上)大気下では急速に酸化する。近年、このような高温域で使用可能な金型材料が要望されている。本講演では、FeAl金属間化合物を結合相として用いることにより耐酸化性を改善した硬質材料の研究について紹介する。 産総研中部センター 松本 章宏
    17:20~17:25 閉会の挨拶 名古屋大学 小山 敏幸

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