活動報告

「9/14 同窓会セミナー参加報告」

9月14日、大阪大学中之島センターにて「大阪大学経済学・経営学のトビラ」シーズン6として開催された、
大阪大学大学院経済学研究科の高槻泰郎先生による「江戸時代大坂商人に学ぶ金融イノベーション」の講演を聴講しました。

会場の中之島センターが建つ場所は、かつて久留米藩の蔵屋敷があった場所です。
江戸時代の大坂には全国の米や資金、情報が集まり、まさに当時の「ウォール街」ともいえる都市だったそうです。

特に興味深かったのは、大坂では帳簿決済や手形取引が広く使われ、
現金を直接動かさない取引が当たり前だったことです。
現代ではキャッシュレス決済が急速に広がっていますが、
江戸時代の大坂ではすでに高度な決済の仕組みが形成されていました。

また、堂島米市場では世界に先駆けて先物取引が行われていました。
実際の米を動かすのではなく、価格変動を取引し、満期までに反対売買を行って差額を精算するという、
現代のデリバティブ取引に通じる仕組みです。

レバレッジを利用できることから大きな利益を狙える一方、リスクも高く、
「もうはまだなり、まだはもうなり」などといった相場格言も生まれました。

さらに、相場情報をいち早く伝えるため、飛脚だけでなく手旗信号まで利用され、
大阪から京都へ約4分、広島へも約40分で情報が伝わったといいます。
「情報は金なり」は、すでに江戸時代から実践されていたのです。

金融の仕組みは変化しても、人間の心理や市場の本質は変わらないようです。
江戸時代の大坂商人の知恵から、現代の金融やビジネスにも通じる多くのヒントを得る講演となりました。