活動報告

エグゼクティブセミナー(4/3)開催報告

2026年4月3日、ガーデンシティクラブ大阪にて開催された
大阪大学経済学部同窓会エグゼクティブセミナーに参加しました。

今回のテーマは、住友林業株式会社 代表取締役執行役員副社長・川田辰己氏(34期)による
「木を軸にしたサステナビリティ経営」でした。

環境問題や脱炭素が大きなテーマとなる中で、木という再生可能資源を軸に、
企業がどのように持続可能な成長を実現していくのかを考える、大変示唆に富んだ講演でした。

講演の冒頭で触れられたのは、住友グループの源流である「別子銅山」の再生林に象徴される経営理念です。
「事業を通じて社会に貢献する」という精神が脈々と受け継がれ、
現在の事業展開の確固たる土台となっている点に深い感銘を受けました。

講演を通じて一貫されていたのは、住友林業が単に「木材を扱う会社」ではなく、
森林経営から木材の流通、建築、さらには脱炭素への貢献までを一つの循環として捉えている点です。
同社はこの考え方を「WOOD CYCLE」として示しており、森林でCO2を吸収し、
その木を建築などで長く使うことで炭素を固定し、事業そのものを通じて社会の脱炭素化に寄与する構想を打ち出しています。

住友林業の2030年長期ビジョン「Mission TREEING 2030」では、地球環境への価値、
人と社会への価値、市場経済への価値を社会に提供することを目指しています。
重要課題として、森林経営による「森」と「木」の価値向上、「森」と「木」を活かしたカーボンニュートラルの実現、
サーキュラーバイオエコノミーの実現などが掲げられています。

今回の講演タイトルにある「木を軸にしたサステナビリティ経営」という言葉は、
まさにこの長期ビジョンを端的に表したものだと感じました。
講演を通じて木は再生可能であるだけでなく、使い方次第で長期にわたり炭素を固定し、
カーボンニュートラルに貢献する素材であることが語られました。

環境面の価値だけでなく、人と社会への価値、さらには市場経済への価値も同時に生み出そうとする住友林業の発想には、
これからの企業経営の一つの方向性が示されているように思いました。

講演後の懇親会も和やかに盛り上がり、同窓生同士が交流を深めながら、
第一線で活躍する先輩の話に直接触れられる貴重な機会でした。