「”野火止”発刊にあたり」

 慶応志木高等学校サッカー部は同好会時代を含めるとまもなく半世紀になろうかという歴史と約500名の卒業生を抱える大変伝統のある運動部に成長いたしました。

 これも偏に、今まで数多くの先生方のお世話になってきたからこそであります。なかでも渡部真也先生には教員生活のほとんどに亘ってご指導いただいて参りましたが、本年3月末に目出度く定年退官を迎えられることになりました。本当に有り難うございました。

 そこでOB会として、渡部先生に感謝の気持ちをお伝えする方法をいろいろと模索しておりました中で、この機会にサッカー部史のようなものを作れないだろうかという事が話題となり、この度の発刊となりました。


 野火止サッカー倶楽部では、メンバーが集まる正月二日の初蹴会、OB会総会時等に皆でサッカーを楽しみ、プレーを通じて年代の異なる会員の交流を促進しております。

 しかしながら約半世紀の年代の開きがあると、前後4~5年の間のことはわかるとしても、20年間、30年間の開きのある年代のその当時の状況は、なかなか伺い知る事が出来ません。

 部史のスタイルも千差万別あると思いますが、私たちは各年代の代表の方々にその当時の思い出をエッセー風に執筆していただきました。数字を集めた公式記録的なものはあまり無いと思いますが、その文面を通じて大先輩から若手メンバーまで各年代のサッカー部の実力や活動状況、当時の高校生活、更には渡部先生の志木高サッカー部への指導の軌跡などを感じ取っていただく事が出来ると思います。

 お忙しいなか時間を割いていただいた各年代代表の執筆者の皆様、原稿を集めていただいた幹事の皆様、大変有難うございました。

 最後になりますが、野火止サッカー倶楽部では活動の中心を物心両面にわたる現役チームへの強化支援に置き、合わせて会員間の親睦も目的に、これからも活動してまいります。そのためには会員各位からの年会費が大変重要な要素となりますので、年会費の自動振替を促進しているところでございます。

 皆様の更なるご協力を賜りますよう改めてお願い申し上げます。

野火止サッカー倶楽部会長
昭和40年3月卒 髙木 清彦
『2006年発刊 野火止より』
 









2006年発刊-野火止(PDF:22,454KB)