同窓会報

同窓会報

同窓会報2017

ご あ い さ つ
学校法人 西大和学園
理事長 田野瀬  太樹
 卒業生の皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。また、日頃より同窓会活動にご協力いただき誠に有難うございます。
 お陰様で白鳳短期大学は今年度、創立二十周年を迎えました。着実に発展を遂げてこの日を迎えられたことを思うと、卒業生の皆様をはじめご支援いただいたすべての方に対して感謝の気持ちでいっぱいです。
 さて、咋年三月の卒業式では、何事にも熱意をもって取り組んで欲しいということを卒業生に伝えました。情熱をもってひたむきに頑張っている人を見ると、自然と応援したくなる。その人を支えたくなる。だからその人はいい仕事をして成果を残せるようになるのだという話をしました。
 また、自分が本当に正しいと思える判断をし、持てる能力を最大限に発揮し、常に情熱を傾ける、それが人生を成功に導く王道だという、私が尊敬する経営者の言葉も紹介しました。
 いずれも、卒業生が社会へ羽ばたくにあたっての心構えを説いたものですが、一方で、自分自身を戒める言葉であります。節目の年を迎えるにあたり、これからも初心を忘れず、学園一丸となって更なる成長を目指し努力を続けたいと思います。
 白鳳卒業生の皆様には、これからも人と人とが心でつながる温かい社会の実現に寄与し、本学で身に付けた知識や技能を活かして活躍されますことを心より願い、巻頭のご挨拶といたします。
 

同窓会会員のみなさまへ
学長  平林 春行
 パナソニックの創業者である「松下幸之助」氏は、『人間としての成功』と題したエッセイの中で、次のように述べられています。
 『人はだれでも、その人生において、成功したいという願いをもっていると思います。幼いときから成功することが大事だと教えられ、自分でも何とか成功しなければ、と考えている人が多いと思うのです。
 しかし、あらためて考えてみると、この人生において成功するということは、いったいどういうことなのでしょうか。
 【~途中略~】
 昔から十人十色といわれるように、人はそれぞれ、みな違った持ち味、特質をもって生まれついています。性格にしても、素質や才能にしても、自分と同じという人は地球上に一人もいないのです。そしてそのように、異なった持ち味、特質が与えられているということは、いいかえれば、人はみな異なった仕事をし、異なった生き方をするように運命づけられているのだとも考えられます。ある人には政治家としての天分なり使命が与えられているかと思うと、他のある人には学者としての天分、使命が与えられている。また、医者や技術者、画家や歌手、建築家や商人等々、さまざまな仕事をしていくにふさわしい天分、使命が、それぞれの人に与えられている、ということだと思うのです。
 私は、成功というもののもう一つの姿とは、自らに与えられたこうした天分を完全に生かしきり、使命を遂行することだと考えるのです。それが人間としての正しい生き方であり、これこそが、人間としての成功と呼べるものではないでしょうか。
 【~途中略~】
 それぞれの天分に生きるということは、考え方によっては全員が可能だと思います。しかも、そのように自らの天分に生きている人は、たとえ社会的な地位や財産があろうとなかろうと、いつもいきいきと、自分の喜びはここにあるのだという自信と誇りをもって、充実した人生を送ることができると思います。また、そういう人が多ければ、お互いの共同生活にもより豊かな活力が生まれ、力強い発展がもたらされるのではないでしょうか。』
 本学卒業の一期生は(留学生や専攻科生を除きますが)、年齢がおおよそ四〇歳になるかならないか(アラフォー)であろうかと思います。そして、この草創期の卒業生の多くは社会の組織の中で活躍している状況にあれば、かなり責任のある立場に就いているのではないかと思うのです。だから、私は敢えて、(自分も含め、)活躍中の同窓生のみなさんに、エールを送る気持ちで「松下幸之助」氏の右の文章をお贈りしたいと思います。ぜひ、みなさんが今の仕事に就こうと思った原点に立ち返り、「松下幸之助」氏のいう天分を完全に生かすことのできる、仕事への姿勢持てているかどうかを一度確かめてみてはいかがでしょうか。(私は仕事を家庭に置き換えても同じだと考えます。)
 さて、早いもので今年度、本学は創立二十周年を迎えました。総合人間学科(国際人間学専攻、こども教育専攻、リハビリテーション学専攻、看護学専攻)と専攻科(地域看護学専攻、助産学専攻、リハビリテーション学専攻理学療法学課程、リハビリテーション学専攻言語聴覚学課程)の学問分野を擁し、地域に貢献し、四年制大学以上のシステムを有する短期大学へと成長させていただきました。この稿をお借りして同窓生のみなさんに厚く感謝を申し上げます。
 このように本学が成長し発展をしていく中で、先ほども申しあげたように、多くの卒業生(修了生)が社会で活躍してくれています。最近よく耳にするのですが、「白鳳の卒業生(修了生)は良いですね。よく頑張ってくれています。」「白鳳の学生の実習なら引き受けたい。」、「白鳳の学生ならぜひ採用したい。」などのお言葉を、同窓生たちが働いている各施設の皆様から多く頂くようになりました。これは実に有難いことです。このような評価が、在学生たちの励みになり、これからの白鳳短期大学の発展に大きく寄与してくれるものであると思います。だからこそ、私たち教職員も、これから本学が世に輩出する学生たちの力をもっと大きく確かにするために、日々反省し教育の研鑽を怠ってはならないと思っています。そして、在学生がみなさんの活躍に続いて行かれるよう指導に努力してまいりたいと思います。同窓生のみなさんには、11月行われました二十周年記念式典に足を運んで頂き、私たちとともに創立二十年の栄を祝っていただきましたこと厚くお礼申し上げます。今後開催される同窓会にもぜひ出席していただいて、在学生も含め私たちに、エールをいっそう送っていただきますよう切にお願いいたします。
 

同窓会員のみなさんへ ごあいさつ                                                                                            
副学長  中山 智子
 白鳳短期大学同窓生の皆様におかれましては、益々お元気でご活躍のことと思います。     
昨年度まで、看護の専攻で教育してまいりました。この度4月より、副学長の命をうけ現在、看護系(看護学専攻・地域看護学専攻、助産学専攻)の教育に邁進しております。         
本校は、今年度 開校20周年となりました。本校の歴史とともに、ますますの発展、成長を遂げたいと考えております。看護専攻・地域看護学専攻・助産学専攻の連携を強く持ち、特色である3年(看護学専攻)プラス1年(地域看護専攻・助産学専攻・言語聴覚学課程)で連携をとりより協力なものへと発展させたいと考えております。実習病院を訪ねますと、多くの卒業生をお見かけします。その堂々たる活躍ぶりは、輝いていてまぶしくうつりました。その姿は、自信に満ちあふれ、その成長に驚きと大きな感動を覚えました。        本校の教育として、人間力を中心に考える力を重要とし「ライセンス習得」の目標に向かって在学生は、日々努力をしています。教育者として、「常に、教育になったか?」を考えることを積極的に継続したいと考えます。この考えをもとにクリティカルに考える力を養い、社会に貢献できることを教育の目標として進んでまいります。卒業生の皆様と現在・未来について語ることができたら素敵だと考えます。その日がもてますことを楽しみにしています。皆様方の益々の御発展を心より祈っております。
 

同窓会員のみなさんへ
副学長  曽我雅俊
 卒業生の皆様、お元気でしょうか。皆様は本学を卒業、修了されてから何年になるのでしょうか。白鳳短期大学の教育の目的は「社会の要請に応え得る人材の育成」ですが、本学で学ばれたことが皆様のキャリアの中でお役に立っているでしょうか。白鳳短期大学は、卒業生の皆様が専門の分野で活躍し各々の人生が充実したものであることを願ってやみません。
 これからも皆様が卒業して初めて気づいたこと、社会で経験したことなどを是非母校にお知らせください。その声が白鳳短期大学の教育をより発展させます。皆様の経験が後輩たちの学びにつながっていきます。よろしくお願いいたします。
 最後になりましたが、皆様のますますのご健勝を心より祈念申し上げます。
 

同窓会員のみなさんへ
副学長・こども教育専攻長 西浦将芳
 卒業生の皆さん、それぞれの舞台で大活躍されていることと思います。私は2017年度より副学長・こども教育専攻長を務めている西浦将芳です。よろしくお願いいたします。
 さて我が白鳳短期大学は2017年度に創立20周年を迎えることができました。これは創立当初から本学教育に関わっていただいた多くの皆さんや卒業生、学生のおかげと感謝しております。この二十年は二十世紀から二十一世紀へと世紀を跨ぐまさに激動の時代でした。国内を見てみれば少子高齢化が止まらず十八歳人口が大学入学定員と同程度にまで落ち込むという所謂二千十八年問題が日本全体に重くのしかかっています。少子化は先進国の宿命のごとくに語られますが、これほど急激に激しく減少する少子化を経験した国家はありません。今のところ有効な手だてを知る者はどこにもいません。
 また世界に目を向ければ民族、宗教をめぐる対立がとどまらず内戦状態に陥っている地域が複数存在します。またそれらの地域から戦乱を逃れて周辺諸国に流入する「難民」が大きな国際問題となっています。それが原因と思われる経済のブロック化を目指すグループや民族主義的、排他的な考え方が大きな力を持つような報道がなされています。このままの状況が続くようであれば、世界経済は停滞し格差が広がり続けるでしょう。このような混沌とした世界情勢のなか日本は高いモラルと寛容を世界に示し存在感を増していかねばなりません。
 本学では建学の精神のなかで「人間とは何か」「自己とは何か」という真摯な問いかけと、「自己をみつめ、他者を知る」真の国際人の育成を謳い上げております。その建学の精神のもと、本学では開学以来「西大和学園グループ」のひとつである「西大和学園カリフォルニア校海外教育センター」を拠点として、海外研修を実施し異文化を体験し英語を学び、海外におけるそれぞれの専門分野を勉強するプログラムを提供して参りました。
 今こそ「人間とは何か」という問いかけを探求し、人間はどうあるべきか、人間はどう生きねばならないのか、自己の在り方を真摯に見つめ、幅広い視野で物事をとらえ変化に柔軟に対応できる適応力が求められている時代といえます。本学が「総合人間学」のもと、各専門分野の専攻を配しているのも「人間」こそ原点という思いに因っています。本学は専門的な知識、技能のみならず、国際的な感覚、そして人として、豊かな「心」を持った人材をこれからも大切に育ててまいります。
 こども教育専攻卒業生の皆さん、今ほど幼児教育に国民の注目と期待が集まっている時代は過去になかったでしょう。白鳳短期大学の卒業生としての誇りを胸にこれからも皆さんの活躍をお祈りしています。そして毎年卒業していく後輩をよろしくお願いいたします。
 

各専攻より


同窓会員のみなさんへ
国際人間学専攻 専攻長 辻田真智子
 卒業生のみなさん、お元気ですか。それぞれが日本や母国で大いに活躍されていることと思います。白鳳短期大学は今年、開学20周年を迎えました。本学では開学時から留学生への教育を行っており、今や世界中で白鳳を卒業した元留学生達が活躍してくれています。2017年は、日本に来る外国人観光客数も過去最高を記録し、2020年には東京オリンピックも控え、日本留学経験のあるみなさんの活躍の場はどんどん広がっています。また、日本国内の人材不足や企業の海外進出などから留学生への求人も大幅に増加していますが、特に、先輩のみなさんの評判のよさから、「ぜひ白鳳留学生を採用したい」と企業側から連絡をいただくことも多いです。卒業生のみなさんが立派に活躍しているからこそ、後輩たちも活躍の場を得ることができ、またそれが今後白鳳に入学してくる留学生達のやる気にも繋がります。もちろん私たちも卒業生の活躍を聞くたびに、嬉しく誇らしい気持ちになります。これからもぜひそれぞれが白鳳卒業生代表としてがんばってください。みなさんの活躍を応援しています。
 

同窓会員のみなさんへ
看護学専攻 専攻長  角田はる美
 卒業生の皆さん、元気にしていますか?それぞれの看護の場で、活躍してくれていることでしょう。そして、看護の素晴らしさを実感してくれているといいなぁと思っています。
実習場で、臨地実習指導者として活躍してくれている姿をみることもあります。その姿は凛として、頼もしい限りです。看護学生を育てることが私の喜びであり、活躍してくれている卒業生の姿は、私の誇りでもあります。様々な困難があり山あり、谷ありだとは思いますが、看護の道を選んでよかったと思える日が必ず訪れるはずです。それまで看護を探求し続けてくださることを切に願っております。
 さて、白鳳短期大学ですが、無事20周年を迎えることができました。看護学専攻も次年度は14期生が入学してきます。白鳳短期大学看護学専攻の卒業生の軌跡があるからこそ、新らたな軌跡を生み出すことができると思います。卒業生に感謝しつつ、教員一同、卒業生のパワーに負けないように、看護教育を追究していきたいと思っています。
 卒業生の皆様のご多幸とご活躍を心からお祈り致します。
 

同窓会員のみなさんへ 
リハビリテーション学専攻 専攻長 成田 亜希
 みんな、元気にしていますか?平素は在学生の実習で大変お世話になっています。後進育成のため一生懸命指導をしてくれる姿を見て心が温まります。本当にありがとう。
 昨年3月に卒業した理学療法学課程の学生、専攻科言語聴覚学課程の学生ともに国家試験は100%合格できました。素晴らしい先輩達に続いて社会で活躍してくれることと思います。
 また今年度、リハビリテーション学専攻 理学療法学課程は11期生が入学してきました。3学年すべてに男子学生が在籍するようになりました。作業療法学課程も2年目をむかえました。大所帯で学生も教員も毎日元気よく頑張っています。専攻科リハビリテーション学専攻は7期生が入学してきました。理学療法士や看護師、幼稚園教諭や他の医療職など様々な資格をもつ者が言語聴覚士とのダブルライセンスを目指してくれています。違う分野の学習をしてきた者同士、お互いを尊重し、助け合い、大きな力となって学習に取り組めています。学生・教員ともに頑張っていますので、是非在学生のところに来て、臨床の話をたくさんしてあげて下さい。よろしくお願い致します。
 咋年臨床に出たリハ学専攻8期生、専攻科リハ学6期生は、もうたくさんの患者様を担当させて頂いていますよね。「早くいい治療ができるようになりたい!」と焦っているでしょうね。まずは先輩のマネをして下さい。答えはそこにあります!「患者様のために」ではなく、「患者様と共に」歩んで下さい。頑張って下さいね。
 

同窓会員のみなさんへ
専攻科地域看護学専攻 専攻科長 畷 素代
 今年度4月、みなさんの後輩となる11期生40名が入学しました。2016年度入学生から男女共学になった地域看護学専攻ですが、11期生は女子40名の入学となっています。昨年度の入学試験の段階では数名の男子学生も受験をしてくれていたのですが、合格基準は性別によって変更されないので、結果的に女子だけの入学となりました。まさしく、「ジェンダーフリー」です。これからも、性別にこだわることなく、熱き思いと冷静な判断ができる保健師を養成していきたいと思っています。
 咋年度3月に修了した10期生を含めると地域看護学専攻の修了生は381名となりました。全国各地に本学の修了生がいてくれていることは本当に心強いかぎりです。白鳳の地域看護で培った「底力」を発揮してください。今後の活躍を期待しています。
 

同窓会員の皆様へ
専攻科助産学専攻 専攻科長 湯川竹子
 皆様お元気でご活躍でしょうか?
現在11期生40名は助産学実習の最中です。皆様もこの時期の実習のエピソードを思い出すかもしれませんね。施設に引率で伺うと、卒業生が管理者や指導者になって、学生指導に直接関っていただくことが多くなりました。卒業生が頼もしくなって、素敵な助産師として成長しているので、驚きと嬉しさと共に心強く感じています。
白鳳の卒業生は暖かく、思いやりがあって人間性があふれていると思います。
白鳳短大卒の助産師がもっともっと増えて貢献してくださることを望みます。
 それから今年度、助産学教員室が移動しました。看護学、地域、助産と同じ研究室で、看護実習室の手前のお部屋です。3専攻のコラボをテーマに看護系教員一同となりましたよ。3専攻間のコミュニケーションと相互作用でより看護系教育が向上できるように金丸先生、千田先生、雨水先生と共に頑張っているところです。短大にも遊びに来てくださいね。
今後の皆様のご活躍とご多幸を祈っております。
 

近況報告


大和大学
日本有数の総合大学をめざして、理工学部開設予定!
JR大阪駅から9分、吹田駅下車すぐという関西で最もアクセスに恵まれた環境に開学した大和大学。教育学部、保健医療学部の2学部からスタートし、2016年には政治と経済を横断的に学ぶ西日本唯一の政治経済学部を開設しました。2019年には4月には理工学部を新設し、機械工学、電気電子工学、システム情報工学、建築学の4分野で多彩な研究テーマを設け、未来を創造していきます。すでに新たな学部棟建設とキャンパス拡張工事がスタートしています。また、今後も農学部、国際学部、薬学部なども順次設置し、将来的には6~7学部、学生数5000~6000人規模の総合大学へ成長させていきます。
どうぞ、今後とも大和大学にご注目いただくとともに、いっそうのご声援を賜りますようお願いいたします。
 

西大和学園中学校・高等学校
 本校は、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)、スーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定されており、高校の内容を超えた教育に取り組んでいる。
 SSHでは近年、生徒たちの研究成果が高く評価されるようになってきた。生徒たちは最先端の科学に向き合い、その内容を多角的に主体的に捉え、それこそ、その研究内容を未来の国際社会のために活かす覚悟で取り組んでいる。
 また、SGHでも、地球規模で進行する諸問題に正面から取り組み、教育・農業・交通・通信を軸にグループごとに分かれ、ベトナム・カンボジアの貧困問題の原因を究明し、その解を求め解決に導くビジネスプランの作成を行ってきた。企業、NPO法人との連携を図ることや校内募金活動、ボランティア活動を通して、プランの有用性と実効性を相互に検証してきた。英語で行うプレゼン能力をさらに磨き、グローバルリーダーとして着実にその力をつけていく。模擬国連では全国大会出場を重ね、4年前に優秀賞を受賞した世界大会に出場をふたたび実現しようとしている。
 中学校では、本校独自の英語教育が実を結び始め、中1の体験学習、中2の探究プログラム「クエスト」そして、中3の卒業研究を通して、論理的思考力のみならず、探究心、科学的リテラシーの向上をめざし、高校のSSH、SGHへとつなげ、俯瞰力を養っている。
 こういった活動をグローバルに展開していくために、生徒たちの大学志向に変化が表れてきている。
 平成29年度は大学入試において東大35名、京大40名、国公立大医学部医学科に39名が合格した。東大や世界のトップ大学・大学院で学ぶ必要があると感じている生徒が、今後も増えていくことであろう。
 知識を入れ、運用し、もっともっと学校の外へ学び、学校の外からも多くの指導者を招き、主体性を持って多様な人々と協働できる人材を育てていく西大和学園の改革はまだまだ続く。
 

西大和学園カリフォルニア校
 白鳳短期大学同窓生の皆さん、こんにちは。海外教育センター企画の専攻別のアメリカでの研修に参加された方は、NAC附属機関の海外教育センターでも、関わらせてもらっております。
 白鳳短期大学の同窓生の活躍と大学の躍進ぶりを多くの先生方から聞くにつけ、遠く離れたロサンゼルスでも大変喜んでおります。
 それではこの場をお借りして、私たちの学校NAC(Nishiyamato Academy of California)の近況について紹介させて頂きます。本校は、創立25年目のアメリカ西海岸唯一の文部科学省認定の「私立全日制日本人学校」です。学校はロサンゼルス空港から車で南に30分の距離です。ここロサンゼルスの日本人コミニィティでは、知らない人がいないまでに成長し、当地における日本人教育の一翼を担っております。この地域は日本人がとても多く在校生のほとんどがこの地域の日系企業の駐在員の子供たちです。幼稚園、小学校、中学校の13学年で約160人の子供たちが在籍しております。また2002年より土曜補習校を開校し、当初6名だった子供たちが、この4月には約640名になり全日制、土曜補習校合わせ800名を越える大所帯になり、学校全体が活気に満ち溢れています。また、5年前にサンノゼ(シリコンバレ-)地域にも幼稚園が開園しました。NACでは、子供たちの個性を伸ばし、豊かな人間性と感性を育み、思いやりのある真の国際人の育成を目指すことを教育目標として日々懸命に取り組んでおります。これからもこのカリフォルニアで、日本の白鳳短期大学の同窓生および現役学生の皆さんに負けないようにがんばる子供たちを育てていきたいと思いますので、白鳳短期大学の皆様方には、今後とも暖かいご支援とご声援を賜りますよう、何卒、宜しくお願い申し上げます。
 最後になりましたが、冒頭で述べさせていただきましたとおり、NACは海外教育センターを併設しており、白鳳短期大学の学生の皆さんの海外研修プログラムの企画・運営を行っております。ではまた、海外研修等でお出会いできることを楽しみにしております。
 

卒業生より


看護学専攻卒業          現助産学専攻 谷口
 私は、平成29年の3月に看護学専攻を卒業しました。入学当時はまだまだ小さく、おしゃべりをすることができなかった子どもたちも大きくなり、「お母さん、お勉強頑張ってね!」と応援してくれるようになりました。
 現在は、助産学専攻に進学し、助産師になるために助産に関する専門的な知識や技術を学んでいます。授業はで難しいことも多いですが、助産師への夢に一歩一歩近づいていると感じ充実した楽しい毎日を過ごしています。
 看護学専攻の3年間では、対象である患者さんの身体の面だけでなく、どのような思いを持っておられ、今後どのようになりたいのかということを考え、一人一人の思いに寄り添った看護を考え続けていくことの大切さを学ぶことができました。
 これから分娩を介助させていただく実習が始まります。看護学専攻で学んだ一人一人に寄り添い思いを大切にする看護を大切にし、お母さんや生まれてくる赤ちゃん、そして家族がより笑顔になっていただけるように頑張りたいと思います。そして、そのためにこれからも知識や技術を学び続けていと共に、より良い信頼関係を築くことができる関わり方も学んでいきたいと思います。
 

こども教育専攻卒業          中川
平成29年3月、こども教育専攻を卒業しました。本学での2年間はとても濃く、実習や卒業研究などを通して様々な経験をすることができました。私は同年の4月から東京都の教員として荒川区の小学校で3年生の担任をしています。初めは慣れない土地での生活と勤務に戸惑いました。ですが、今では個性豊かで元気いっぱいの子供達と毎日楽しく過ごしています。
 先日嬉しい出来事がありました。私が重たい荷物を持っていた時にある子供が「先生大丈夫?重たそう」と声を掛けてくれました。よくあることなのですが、その子から「大丈夫?」という言葉を聞くことができ、とても嬉しく思いました。声を掛けてくれた子供は4月からずっと反抗的であまり人に関心を持たない子でした。私はこの時教員になってよかったと感じました。
教員は嬉しくて楽しいことばかりではありません。ですが、子供たちのふとした笑顔やその一瞬の嬉しさは教員にならないと味わえないものだと思います。教えるためには、まず自らが学ぶ必要があります。これからも子供達に楽しいと思えるような授業ができるよう、勉強に励みたいと思います。
 

国際人間学専攻卒業          易芬(イカオリ)
私は中国からきたイカオリと申します。去年の3月に白鳳短期大学の国際人間学専攻を卒業しました。卒業をしてそろそろ一年になります。時間が立つのは早いものですね。
今 私は 京都産業大学の経営学部に通っています。経営については全く、接したことがない分野なので、初めてのうちはとても大変でした。幸いなことに白鳳短期大学に通っていたとき、簿記の授業を取ったおかげで、とても助かりました。また、簿記に興味があったので、大学の行待ゼミに入りました。今はゼミで「会計制度の国際化に伴う棚卸資産の会計処理」を研究しています。ゼミには、外国人は私一人しかいませんが、先生やゼミの先輩たちがとても優しくて、ゼミのテーマだけではなく、日本語や日本文化などいろいろ教えてくださっています。進学しようと思っている後輩に一言アドバイスをしたいです。もし大学に編入しようと思っているならば、絶対にゼミに入ってください。私の大学はゼミが必修ではありませんが、入ってよかったです。ゼミの先生は色々な知識や情報を伝えてくれますし、仲間もいっぱいできます。現在、私は三回生なので、就職活動にも力を入れています。勉強と就職活動ととても大変ですが、先生と仲間が支えてくださっているので、それをはげみに前を向いて進んでいきたいと思っています。
 

リハビリテーション学専攻卒業          角谷知映
 私は現在、奈良県橿原市にある介護老人保健施設に勤めています。そこでは入所者様と通所リハビリセンターの利用者様のリハビリを担当しています。
 白鳳短期大学を卒業して早1年が経ちます。私はこの1年間に何度も思い出し、勇気づけられる先生の言葉があります。それは「患者様の為にではなく、患者様と共に歩んでいけるセラピストになってほしい。」という言葉です。入学式や実習前など様々な節目にこの言葉の意味を教えて頂きました。私はそれまで理学療法士とは、患者様の為に自分のあらゆる知識や技術をもとにリハビリテーションを提供することが大切だと思っていました。しかし、その言葉があったおかげで今私は、自分一人だけで判断せずに利用者様との会話を大切にし、利用者様と共に様々な日常生活における問題点の解決策を考えることができています。介護老人保健施設と病院とでは考え方が全く異なり、難しいところは沢山ありますが、先生方にその分楽しいこと面白いことも沢山あると教えて頂き、それが日々利用者様と接する中で感じられるようになってきました。しかし、勉強不足であると痛感する場面もあります。その場面が少しでも軽減出来るよう、家での勉強ももちろんですが現場での経験も大切にしていきたいです。
 私は今後も尊敬できる先生方、スタッフの皆様がいらっしゃるこのとても恵まれた環境の中で利用者様と共に歩んでいける理学療法士を目指していきたいと思います。
 


専攻科リハビリテーション学専攻 言語聴覚学課程卒業        濱崎 真佐代
私は咋春に卒業し、大阪市内の総合病院に就職、現在、言語聴覚士として勤務しています。
白鳳短期大学では理学療法課程を経て、専攻科である言語聴覚学課程に進学しました。言語聴覚学課程では、高次脳機能、構音、発声、嚥下、聴覚、心理といった、それまでに学んできた分野とは異なる分野を学び、実習、国家試験と忙しい日々だからこそ、知識を整理しながら学べたのではないかと思います。
 また、言語聴覚学課程では看護学専攻の卒業生や、現役の医療職として勤めていた社会人の方とも学ぶことができ、同じ目標を持つ仲間として、教え合い励まし合いチーム医療の礎を築くことができたことは貴重な経験でした。
 臨床の場において感じていることは、理学療法学課程において学んだ筋肉の働き・筋緊張・姿勢・身体の協調性などが言語聴覚士の分野である発声や摂食嚥下において重要であり、患者様にアプローチするべきポイントであり、学んだことすべては繋がっており、すべてが患者さまに繋がっているということです。
 まだまだ、知識も技術も足りないと感じていますが、職場の先輩方に恵まれ、相談とアドバイスをいただくことを繰り返し、少しでも患者様のためになるよう努めていきたいと思っています。
 

専攻科地域看護学専攻卒業          阪本ゆりの
 私は現在、奈良県の小さい町で地域包括支援センターの保健師をしています。今年度より地域包括は、保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員の三職種の配置を義務としました。そんな中、保健師として1年目で地域包括の業務をさせていただいているのはとても嬉しい経験だと感じております。しかし初めは、母子健診やがん検診等に関わりたいと考えていました。そう考えていた理由は、保健師として計画・実施・評価・修正が捉えやすく、また全ての母親と関わることもでき、地域課題を表出しやすいと考えていたためです。それだけでなく、小さな子供の笑顔に元気をもらいながら働くことができると考えたからです。
今、包括としてケアマネ業務や、委託しているケアマネの指導、請求関係等の管理、独居高齢者の訪問、介護保険が適応かの判断、介護保険や介護保険外のサービスの情報提供、民生委員や住民からの地域を心配する声の窓口等をさせていただいております。これらの業務の中で、「保健師とは」を追究する困難さを感じていますが、対象である高齢者からたくさんの生きる力もいただいており、やりがいも感じさせていただいております。保健師として白鳳で知識を構築できたことに誇りを持って働いています。
 

専攻科助産学専攻卒業          安積 茜(旧姓山下)
こんにちは。私は咋年の春より堺市立総合医療センターに就職しました。助産師として入職しましたが、堺市立総合医療センターでは初めの1年は看護師として業務する事になっており、現在は看護業務をさせて頂いています。主に婦人科疾患の患者様の看護をさせて頂いており、疾患や女性への精神的ケアなど勉強の毎日です。業務や患者様との関わりの中で疑問に思った事や対応に困った事など、先輩方に相談しながら日々頑張っています。学生の皆さんも毎日あっという間に過ぎて行ってしまうと思いますが、友人や先生方からのアドバイスを大切にし、頑張って下さい。
 

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