挨拶

同窓会長 奥野 太嗣(第7期生)
 西大和学園同窓会会員の皆様におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。また、日頃より母校の発展に対しまして、深いご理解とご協力ならびに温かいご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
 新型コロナウイルス。当時未知であったこのウイルスが、初めて国内で感染者が確認されたのがこの奈良県でした。その後の国内外での混乱は、まだ皆様の記憶にも新しいことでしょう。私も、西大和学園医師の会の一員として、白鳳・大和大学の生徒や教職員に対しワクチン集団接種の早期実現に向け奔走したことが懐かしく思われます。
 そんなコロナ禍のことです。学園でも様々な行事が中止・縮小され、マスク着用が義務付けられ、皆様の学園生活にも大きな影響が出たことでしょう。学業の方にも影響が出ないかを心配しておりましたが、先生方のご尽力により、いち早くリモート学習を導入されました。あれがダメこれがダメと現状を嘆くのではなく、「どうすれば出来るのか」ということを考え実行される先生方の頑張りには頭が下がりました。これこそが、私が学生の時から変わらない、先生方の熱い熱い西大和マインドです。それに応える皆様も見事でありました。
 数年前にこちらの挨拶文を書いた時、世の中では「鬼滅の刃」が社会現象となりましたが、奇しくも、本年も新作映画の上映が始まりブームが再燃しております。少年ジャンプ黄金期世代の私も多分に漏れず読了しております。学生時代、少年ジャンプをこっそり持ってきていた同級生が、それを取り上げられ真っ二つにされた様子を見て、大人の凄さに圧倒され震えたのは良い思い出です。それはさておき、主人公がピンチの中でも常に最善の手がないかを考え抜く姿勢には感銘を受ける人が多いと聞きます。そのマインドは、ジャンプ漫画の王道であります。そうです、西大和マインドは少年ジャンプの主人公と同じなんですね。我々も、この西大和マインドを胸に社会の荒波に負けずに頑張っております。
 さて、我が母校の西大和学園高等学校はもうすぐ創立40周年を迎えますが、この同窓会は1期生でもまだ50代半ばで、他の進学校と比べてもまだ若い団体であります。とはいえ、会員数では1万2千人超となかなか迫力も出てきております。これだけの人数となりましたので何かできないことはないかと各期評議員(その期の代表)と熟考し、昨年からは全ての期が集まる同窓会総会を、ホームカミングデーとして清栄祭と同日に行うことにしました。多感な時期を西大和学園で過ごした同志で、縦にも横にも糸を繋げることができれば幸いでございます。この同窓会を、母校をさらに盛り上げるべく今後も活発な活動をし、同窓生の活躍を手助けできるような場となるように努力していきたいと思います。今後とも西大和学園同窓会活動に、より一層のお力添えを賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。 最後に、同窓会会員の皆様の益々のご活躍ならびにご健勝と母校西大和学園中学校・高等学校の益々の発展をお祈り申し上げます。