会長あいさつ

河田コンサルタント事務所 
河田 孝志 
(土木第1期)   
会員の皆様へ






 
 2025年度の会報の発行にあたり、環会会長 としてご挨拶させていただきます。
 4月13日から10月13日まで、 大阪夢の島で開催された、大阪・関西万博は2,558万人の来場者で1970年に開催された大阪万博6,422万人には及びませんでしたが、経営収支は280億円の黒字が見込まれるとの事です。私はIGSAP (セーフティー推進機構) の理事、建設委員会の委員長として、7月15日から18日まで、Well-Beingをテーマに様々なイベント、セミナーを開催、岡山大学にも参画していただきました。
 7月17日にはEXPOホールにて、ILO(国際労働機関) ユース・コングレスが開催されました。「ILOユース・コングレス」では、「健康で安全 に働く権利」について、事前研修で学んだ学生チーム(世界32チーム) の内予選を勝ち抜いた8チーム(日本から4チーム、海外から4チーム)が参加し「職場の安全・健康・ウェルビーイ ング~デジタル時代に生きる私たちの提案 〜」を推進する公開・参加型ピッチコンテストが開催されました。岡山大学からは医学部保健学科Copainチームが予選を勝ち抜き、「学びで紡ぐ尊厳と健康。民間主導の新たなセーフティネットを世界に」と題して、日本で働く外国人労働者・障がいのある方・精神疾患のリスクを抱える方を対象に据え、誰一人取り残すことなく、それぞれが安心して生きがいを感じながら働き、学び、生活することのできる社会の実現を目指すという発表を行いました。私も民間企業の採点者として{いいね}と書かれたプラカードを掲げて応援しました。惜しくもCapainチームは最優秀賞、特別賞には選ばれませんでしたが、流暢な英語で、一切原稿を見ることなく、素晴らしい発表でした。
ILOユース・コングレスの参加者の皆様
 
大阪万博での岡山大学の講演 国内大学生参加者とレセプション会場にて

 7月18日にはGISHW (Global Intiative for Safety,Health & Well-Being)のメインステージにおいて、岡山大学は「Creating the Ideal Workplace Together at the University」と題して、岡山大学でのWell-Beingへの取組に関する講演を那須学長他6名のスタッフにより行われました。岡山大学は全国展開を可能とする強固な連携体制(国家戦略特区に関連する大学:筑波大学、山梨大学、大阪大学、大阪公立 大学、金沢大学)の基、自治体および産業界と連携し、心身のWell-Being・人の健康 (Human Health) および安全・安心に暮らせる地域の健康 (Community Health) の実現に取組んでいます。那須学長が率先する岡山大学のSDGs、Well-Beingの推進に環会としても応援させていただきたいと思っています。INTEX大阪会場では、建設業における安全・健康・ウェルビーイングのプラクティス・セッションを開催、6セクション、35名の講演、最新技術の展示が行われました。
プラクティス・セッション:建設業における安全・健康・ウェルビーイングの活動事例について(当日資料より抜粋)

INTEX大阪会場における建設部門の展示(当日資料より抜粋)

 広島大学附属福山高校は卒業生と在校生の絆を深め、福山附属の「自由と自主」のよりよき伝統を語り継ぎ、受け継いでいくために、11月5日の開学記念日に記念行事を開催しています。私は古稀を迎えたオリーブ会22回生の卒業生として4年生(高校1年生) への講演、質疑応答などの交流の後、オリーブを植樹する会に参加しました。高校、大学時代のエピソード、国内外での現場経験を通じて建設業の魅力をお話しさせていただきました。
 今年も都市環境創成コース(2回生)で非常勤講師を勤めさせていただきました。7回の講義と1回の現場見学会です。現場見学会は今年も新名神高速道路枚方トンネルと梶原トンネルです。岡山大学環会の先輩安井克豊さん (枚方トンネル工学部土木工学科19期)、藤田知大さん(梶原トンネル、環境理工学部デザイン学科11期)に現場での対応をお願いしました。講義で話すより、実際の現場を見ることが学生の皆さんの建設業に対する理解を深める上で有効であるとレポートから感じました。 また、最終レポートではAlumni(全学同窓会)と環会に対する要望事項を記載してもらいました。同窓会活動を活性化する為に、学生の皆さんが同窓会に何を求めるかを参考に、何ができるかを環会としても考えていきたいと思っています。(ページ最下部に現場見学の様子の写真)
 
オリーブの環での講演
 Alumni会長、田中角栄首相の秘書官、通商産業省事務次官を勤められ、田中角栄首相の政策綱領を記した「日本列島改造論」を纏めた小長啓一先生の「至誠天に通ず 小長啓一人生を語る」が山陽新聞社から出版されました。 私はAlumni理事として理事会、東京での懇話会の場で小長会長にお会いしますが、95歳にし て現役の弁護士として活動されています。33年間に及ぶ官僚人生、その後の経営者、弁護士活動での「人間力」が満載されている本です。皆さんも是非お読みください。

 
舞子の施設に蔵本修氏(土-1期)が夫婦で訪問した際の
森忠次名誉教授(右) 2024.11.8
 工学部土木工学科 (1974年) の設立、測量学、構造力学をご教授いただいた森忠次岡山大学名誉教授が10月23日に96歳でお亡くなりになりました。設立当時は土木工学科の講義棟は未だ建てられておらず、工学部本棟の講義室で、専門講義唯一の授業「土木工学概論」を森先生が京都大学から出向いてくださり、教えてくださいました。風呂敷包みに資料を入れ、講義開始前に風呂敷包みから資料を開かれていたのが印象的でした。 また、土木学会誌に私の記事が掲載された際には、感想を送って下さいました。大学を退官されても卒業生の活躍を温かく見守っていただき本当に感謝です。ご冥福をお祈りいたします。

岡山大学都市環境創成コースの受講生の皆様(新名神高速道路 枚方トンネル工事の現場見学にて)