府大トピックス

大阪府立大学が次世代エネルギーの普及に必要な電力系統安定化技術の研究開発に着手

2019年07月31日(水)
 大阪府立大学大学院工学研究科電気情報システム工学分野教授 石亀 篤司先生、同講師 高山 聡志先生(電力システム研究グループ)方の研究チームが、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募する「再生可能エネルギーの大量導入に向けた次世代電力ネットワーク安定化技術開発」に応募され、2019年6月25日に採択されました。期間は2019年~2021年度の3年間です。
 この採択によって始まる研究プロジェクトでは、発電量が変動しやすい再生可能エネルギーの導入を促進する、次世代の電力系統安定化に必要となる基盤技術の開発に着手します。
 
(PCS) 高圧連系の電力変換装置
 メガソーラーなどの高圧で電力系統と接続している太陽光発電所の電力変換装置(PCS:パワーコンディショナー)のことです。ソーラーパネルで発電される直流の電力を電力系統に供給することのできる交流の電力に変換する機能を持っています。  

石亀篤司先生
(電力システム研究グループ)

<石亀 篤司 先生からの一言>
我々が研究対象としている配電系統の取り巻く環境は太陽光発電の大量導入などにより、めまぐるしく変化してきました。また将来的には、太陽光発電電力の買取期間が満了を迎えるユーザーの増加や、電気自動車、蓄電池の普及によるユーザーの電気の使い方の変化など、従来の方法では配電系統の運用が難しくなることが予想されます。この研究を通して、将来的に発生する可能性がある系統運用上の問題を適切に把握し、電力の安定供給と再エネの連系拡大の両立に貢献できると考えています。

大阪府立大学ホームページ プレス発表2019/7/9より
www.osakafu-u.ac.jp/press-release/pr20190709/



関連情報
電力システム研究グループ(大阪府立大学大学院工学研究科電気情報システム工学分野Webサイト) 2019年度「再生可能エネルギーの大量導入に向けた次世代電力ネットワーク安定化技術開発」に係る実施体制の決定について(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構Webサイト)

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