学生コラム

学生コラム

第11回

大阪公立大学 工学部 情報工学科
井上将旭
 
皆様、こんにちは。情報工学科4回生の井上です。
 大阪公立大学(以下、ハム大と記します。『公』大ですからね。)の1期生として盛大に迎えられてから、早くも3年。気づけば卒業の時期を迎え、「もうそんなに経ったのか…」と、この年齢ながら時間の流れの速さに驚くばかりです。そこで本コラムでは、卒業を前に一学生としての視点から、この4年間を「勉強」と「課外活動」の二つの側面から振り返りつつ、皆様にハム大の現状を少しお伝えできればと思います。
【勉強について】
 旧大阪府立大学(以下、府大と記します。)からハム大へ移行する中で、体育科目や初修外国語が全員必修となったり、卒業に必要な単位数や科目が変更されたりと、制度面でさまざまな変化がありました。そのため、先輩方の過去問や科目情報がそのまま使えない、ということも…。さらに新型コロナウイルスの余波も続く中で、多くの困難に直面した学年であったと感じます。それでも、学生一人ひとりが主体性を持ち、互いに支え合う姿勢が強くあったと思います。私自身もその環境に助けられ、無事に落単なく進級できました。同級生の皆さん、本当にありがとう。
令和七年度 工学部要覧より引用
                    
 また、私の所属する情報工学科は、他学科と異なり、3回生後期から研究室に所属して活動を始めます。(この点について詳しい理由をご存じの方がいれば、ぜひ教えていただきたいです。)研究活動においては、旧大阪市立大学の研究室からも選択できるようになったこと以外は、府大時代と大きな違いはないように思います。現在は日々の研究や論文発表に追われつつ、国内学会や留学にも挑戦するなど多忙な日々を過ごしていますが、その中で着実に成長を感じています。
 加えて、勉強の面では教養を深めるため、図書館を頻繁に利用してきました。中百舌鳥キャンパスでは、かつてのB3図書館分棟が本館に統合されるという変化がありましたが、学びの場としての役割は今も変わっていません。私は論理学や統計学といった専門分野に関連する学問だけでなく、法学や倫理学といった文系寄りの本も時間を見つけて読み漁りました。もちろんすべてを深く理解できたわけではないですが(借りた本のうち3分の1はほとんど読まずに返却しましたし…)、複雑な現代社会を生きる上で、読書を通じて多角的な視点を養うことができたのは大きな収穫でした。唯一気になったのは、数年前に「恋ダンス」で一世を風靡した『逃げ恥』の漫画が蔵書されているのに対し、より学術的なはずの『マンガでわかる韓非子』の購入希望が通らなかったことです。本当に、なぜなのでしょうか。

大阪公立大学サイトより引用

【課外活動について】
 課外活動に関しては、主に部室棟で行われており、府大時代から大きな変化は感じられません。古びたコンクリート壁や一階の掲示板、階段でふと見上げた時に見える蜘蛛の巣まで、そのまま残っています。正確な築年数は不明ですが、1970年頃に建てられたとのこと。森ノ宮キャンパスが無事開校した今、こちらの改修も視野に入れていただけるのではないかと密かに期待しています。

Google street viewより引用

 私はコンピュータハウスRandomとピアノ部に所属し、精力的に活動してきました。いずれも長い歴史を持つ部であり、ハム大1期生としてその伝統を引き継ぎつつ、新たな風を吹き込む役割を担えたことを誇りに思っています。
【おわりに】
 いかがでしたでしょうか。駄文、長文となりましたが、本コラムを通して、少しでもハム大の現在を感じ取っていただけたなら幸いです。最後になりますが、これからも大阪公立大学の成長と発展を温かく見守っていただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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