「新学術領域研究(研究領域提案型)」とは、既存の研究分野の枠を超えた新興・融合領域の研究や異分野研究の連携などの意欲的な研究領域で、学術の水準の向上・強化につながる新たな研究領域や革新的・挑戦的な学術研究の発展を促すものです。
本事業は、成果が出るのに長い年月のかかる基礎科学分野の研究グループを対象とした、今の日本では数少ない助成制度の一つです。採択されたグループそれぞれには5年間にわたって約10億円程度が研究資金として助成されます。
平成28年度の採択件数は合計21件で、本領域は内、理工系(工学、数物、化学)で採択された7件の1つでした。特に本領域が該当する数物分野での採択は、ノーベル賞で知られるヒッグス粒子を発見した国際チームの日本責任者を代表とするグループと石原代表の「光圧によるナノ物質操作と秩序の創生」の2件のみだった事を見てもその価値が分かると思います。
このことは旧帝大に負けない優秀な学生と教員を擁し、毎年素晴らしい研究成果を上げてきた府大のポテンシャルを示しており、府大の教員、学生の自信を強め、一層のブランド力の強化に大いにつながるものと確信しております。
5年はこのような基礎研究にとっては決して長くない歳月だと思いますが、石原教授のこれからの活躍を大いに期待したいと思います。
以下に、今回採択された「光圧によるナノ物質操作と秩序の創生」の概要を領域代表石原教授のご挨拶文としてご紹介します。
※上記本文は、12月12日に石原教授とお話しさせていただき作成しました。また、下記記事は、平成28年9月21日グランキューブ大阪で行われたキックオフシンポジウムのパンフレットから引用しております。