母校だより

「定年退職にあたって」 下妻 晃二郎(2007年4月着任)

 私は大学卒業後すぐ、外科医として研修を開始するとともに、大学院博士課程で癌の細胞増殖動態の解析で医学博士号を取得しました。その後、腫瘍外科医の仕事と、抗癌剤の開発に関する基礎研究に10年、治験や臨床試験に15年間ほど携わりました。そのうち、日本において臨床疫学や健康アウトカム・医療経済評価など、医療をよりマクロの視点で捉えて、その結果を臨床現場や社会に生かす研究が欧米諸国と比べて著しく遅れていることに気づきました。そこで、米国UCLA公衆衛生院の留学を経て、2000年代、40代中ごろに思い切って社会医学研究を中心とする生活にギアチェンジをしました。しかし当時、日本ではそのような研究分野での活躍の場が殆どなく困っていたところ、立命館大学に新たに生命科学部を作り、社会医学の教育研究ができるMDを公募する情報を得て(当時、早稲田も同志社も医工連携関係の募集のみ)、有難いことに2007年度から本学に教授として採用していただきました。理工学部化学生物工学科所属で1年間働かせていただいたのち、新設の生命科学部生命医科学科で本格的に教育研究を開始させていただきました。
 在任期間中、医学系の講義としては「人体の機能と病態」で外科と癌の話を、また、社会医学系の講義としては「医療システム論」とオムニバス講義の「医療社会論」などで、また大学院講義などにおいて、生命科学部や薬学部で扱う基礎研究が、社会に実際にどのような形で生かされているか、学生さんに考えてもらう機会を提供できたと思っています。
 大学院生の育成については、人数は多くなかったですが、そのうち何人かとは、現在も一緒に仕事をしたり、折に触れて声をかけてもらったりしています。
 研究面では、在任期間中に、医療現場に役立つ臨床試験や診療ガイドラインの開発に関わるとともに、社会における医療資源配分に関する研究を自由にさせていただきました。
学会などの活動としては、QOL-PRO研究会の設立(世話人代表)、国際QOL研究学会(ISOQOL)の日本支部(Japan SIG)設立(Co-Chair)、また、国際医薬経済アウトカム研究学会(ISPOR)日本部会(会長)を務めさせていただき、日本における健康アウトカム・医療経済評価研究の国際化と発展に、少しは貢献できたかもしれません。
 もう一つ大きな動きとしては、2019年度から、厚生労働省で新たに始まった、医薬品・医療機器の医療経済評価に関する公的分析機関として、我々は日本で初めて認定され、日本の医療資源配分政策の意思決定に貢献させていただいています。立命館大学卒業生のキャリアパスとしても役立ちつつあります。
 まだまだやり残した仕事はありますが、今後は若い方々のパワーに期待し、邪魔にならない程度に細々とお手伝いができればと思っています。
 改めて、在任期間中に理想的な仕事環境を整えていただいた、生命科学部の教員、事務職員、学生等、関係各位に改めて感謝を申し上げます。

保護中: 新任教員のご紹介(2022年度)

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保護中: 薬学部教員としてコロナ禍で思うこと

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保護中: 2021年度 立命館大学卒業式・大学院学位授与式①

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保護中: 立木隆先生を偲んで

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生命科学部・薬学部 卒業生の進路

 立命化友会には、毎年生命科学部・薬学部卒業生が新会員として入会いただいています。以下に生命科学部(応用化学科、生物工学科、生命情報学科、生命医科学科)および薬学部(薬学科、創薬科学科)卒業生の進路をお示しします。(学部ホームページより転載)。
 在校生の就職活動に関しては立命化友会の皆様のさらなるご支援をお願い申し上げます。