雨宮賞

雨宮賞

雨宮賞について

 雨宮賞は,東京帝国大学農科大学水産学科のOBであり,教官でもあった故・雨宮育作名誉教授からのご寄付に基づいて,優秀な学生を表彰するために昭和60年に創設された賞です。毎年,学部を卒業する学生の中から,成績の特に優秀な者とクラスをまとめるのに特に貢献の著しかった者に贈られます。
 雨宮先生は大正3年(1915年)に水産学科を卒業されました(水産学科2期生)。その後,水産学第一講座の教授を務められたほか,第四講座の教授(分担)や水産実験所の所長も務められました。学外でも,東北大の教授として農学研究所の所長や,名古屋大の教授として農学部長,そして江ノ島水族館の館長なども務められました。
 その間,牡蠣が元来は雌雄同体で,産卵期に入る前の栄養状態で性が決まることを明らかされたり,日本産マイワシの系群の研究を実施されるなど,今日の水産学の基礎となる数多くの業績を残されました。ちなみに,河口湖・山中湖にいるワカサギは,雨宮先生が移殖されたものです。
 そして,昭和59年(1984年)2月に亡くなられる際に,優秀な学生を表彰するためにと,水産学科に寄付をされ,それによって雨宮賞が創設されました。なお,受賞者には副賞として,書籍「雨宮先生を偲びて」を収録したCD-Rと金一封が贈られます。
 

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