土木教室長挨拶

対面での交流を力に!

蘇遙会運営委員長 円山琢也
 
 卒業生の皆様には、日頃から土木教室へのご支援・ご協力をいただき誠にありがとうございます。令和4年度に続いて土木系の教室長と蘇遥会運営委員長を務め、本年度は土木建築学科副学科長を担当しております。蘇遥会と土木教室の発展に向けて、引き続き微力ながら尽力したいと思います。
 コロナ禍からの日常生活への復帰に伴い、対面での交流の機会のありがたさと重要性を再認識しています。令和5年3月の卒業式では、謝恩会が3年ぶりに開催され、60名の学部卒業生と43名の博士前期課程修了生と教員が揃って懇談できる貴重な機会となりました。また、中止が続いていた研修旅行も令和4年9月22日には2年生の熊本港・八代港の見学会、12月8日には3年生の立野ダムの建設現場の見学会として開催されました。現地で活躍される先輩方からのお話を伺いつつ、土木の現場のスケール感の大きさや社会的重要性などを学生が改めて実感する機会となりました。
 講義も対面で行われており、休み時間に談笑する学生の姿や、グループワーク演習に楽しそうに取り組む学生の姿を見ると、大学での教育の価値が一方的なオンラインの動画配信で提供できる内容だけではないことを再確認させられます。同窓会の各支部での懇親会等にも参加させていただく機会も増え、対面での交流の重要性を実感します。蘇遥会学生部主催のイベントも復活しつつあり、これらの対面での交流を土木教室のさらなる活性化につなげたいと考えています。
 教室の教員の異動に関しては、まず令和5年3月に大谷順教授と辻本剛三教授が定年退職され、技術部の佐藤宇紘様も退職されました。大谷先生は30年にわたり土木教室の教員として幅広く活動いただき、現在は本学の理事としてご尽力されています。辻本先生は7年間教室に在籍され、教育研究活動のみならず学部教務委員長や学科長としても貢献されました。佐藤様には14年間にわたり学生実験や学生の指導の補助などでお力添えをいただきました。皆様の引き続きのご活躍を祈念しております。
 また、令和4年7月には佐藤晃准教授、令和5年1月には竹内裕希子准教授、同年4月には尾上幸造准教授と星野裕司准教授が教授に昇任しました。さらに同年4月には、京都大学の博士後期課程を修了された渡部慎也先生を助教としてお迎えしました。渡部助教は構造力学、橋梁の維持管理、非破壊検査がご専門で、若くフレッシュな先生です。
 現在の教室の教員は教授11名、准教授6名、助教3名の計20名となっています。歴史のある熊大土木の魅力をさらに高め、多くの意欲ある若者に志望してもらえる教室を目指しています。中堅・若手の教員が主体となり、将来の教室の姿を描き、その実現に向けて工夫を重ねていきたいと考えています。卒業生の皆様には、インターンシップや各種講演会など様々な場面でご支援をいただくこともあるかと思いますが、引き続きどうかよろしくお願いいたします。