会長あいさつ

2019.7.1

共晶会会長  金武 直幸

sakamoto  令和元年6月の総会にて、原邦彦前会長の後を受けて会長に就任することになりました。昭和48年に当時の鉄鋼工学科を卒業し、昭和53年に大学院博士課程を修了するまで、学生として9年間共晶会にお世話になりました。その後、同学科に職を得て以来38年間、材料系教室の教員として共晶会会員を社会に送り出してきました。およそ半世紀(47年間)に亘って共晶会の歩みを見つめていた者として、改元の年に会長に選任されましたことを光栄に思うと同時に、責任の重さを痛感しております。永年お世話になりました共晶会に感謝しつつ、微力ながらも、副会長ならびに幹事の皆さんと力を合わせて、共晶会の発展に努めてまいりますので、会員皆様のご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。
   2015年から坂本元会長の下で進められた共晶会の新しい動きが、原前会長の下でも「伝統の継承と変化への対応」として継続して推進されました。そして、産学連携サポート、OBと学生の交流会、共晶会ホームページの刷新、共晶ニュースや会誌のWeb化、会費納入制度の柔軟化など、新しい共晶会の姿が目に見える形で定着しつつあります。これらは、同窓会の持続的発展に不可欠な方向性であり、今後も力強く推進したいと思います。また、2017年には工学部の学科改組により、従来の材料系学科と分子化学工学系学科が統合した新しい枠組みの「マテリアル工学科」が創設され、両学科の同窓会組織である共晶会と健友会の統合についても検討が進められてきました。2020年度末には新学科の最初の卒業生を送り出すことになりますので、新しい同窓会組織の具体化が今後の大きな課題となります。さらに、共晶会OBの故八田泰郎様ご遺族からのご寄付により2017年に設立された「共晶会八田基金」は、2019年3月に追加のご寄付を受けて継続することになりましたので、基金の有効かつ適正な運用にも努めてまいります。
   同窓会は共通の学び舎を巣立った同志の集りであり、とりわけ血気盛んな二十歳前後を一緒に学んだ大学時代は、人生の通過点ではあるものの、誰もが無意識のうちに心の拠り所にしている「場」であると思います。そんな心の拠り所の感じ方は人により、世代により異なるのは当然です。人生の山を一生懸命に登っている世代には、その存在を意識する余裕も無いかもしれませんし、山の頂上を過ぎてゆっくり下り始めた世代は、その存在を再認識することもあるでしょう。そんな同窓会は、いずれの世代にとっても、心の拠り所として必要になった時いつでも寄り添うことができる「場」、世代を超えた人の繋がりを生み出す「場」を提供できることが望まれます。70年以上の共晶会の歴史の中で、大学も社会もその姿が大きく変化しており、その中で5,000人近い会員組織を維持することは容易ではありませんが、同じ学び舎を巣立った者の心の拠り所を持続的に発展させることは大きな命題です。それぞれの世代の声に耳を傾けつつ会長として尽力したいと思いますので、会員諸氏の力強いご支援をお願い申し上げます。

以上

【プロフィール】
1973年:名古屋大学工学部鉄鋼工学科 卒業
1978年:名古屋大学大学院工学研究科博士課程後期課程 修了
1978年:名古屋大学工学部 助手
1984年:ドイツ連邦共和国Stuttgart大学 客員研究員
1987年:名古屋大学工学部 講師
1993年:名古屋大学工学部 助教授
1997年:名古屋大学大学院工学研究科 教授
2010年:(一社)日本塑性加工学会 副会長
2013年:(一社)軽金属学会 会長
2013年:名古屋大学材料バックキャストテクノロジー研究センター長
2016年:名古屋大学 名誉教授
2017年:名古屋日独協会 会長
2017年:(一社)日本塑性加工学会 名誉会員
2018年:ドイツ連邦共和国Dortmund工科大学 客員研究員
2019年:(一社)軽金属学会 名誉会員