支部活動

関西支部

2024年度共晶会関西支部活動報告
2024年度の共晶会関西支部総会及び懇親会は、例年の日程である3月第2土曜日が鉄鋼協会の春季大会と重なったことから、その翌週の2025年3月15日(土)に対面形式で開催いたしました。日程変更にも関わらず、昨年を上回る24名の会員の皆様にご参加いただき、大いに盛り上がった会となりました。
 
 今回は高田尚記教授にご参加いただき、新しい同窓会組織(名材会)への移行に関するお話を含めて最新の名大の研究組織について触れられた後、最新のAdditive Manufacturing 等に関するご講演をいただきました。鉄鋼材料での3Dプリンター活用技術などの最新技術をご説明いただく中で、懐かしい状態図も織り交ぜていただきながら、単なる成形ではなく材質制御の観点で、これまでにない特長ある材料を作り出す新しい技術として紹介がありました。凝固に関わる研究者の立場から専門的な質問があるなど、活発な質疑応答があり大変盛り上がりました。
 
 高田先生のご講演の後は、参加者24名による近況報告と歓談を行いました。参加された皆様は益々お元気で、80歳を超える大先輩から最近新しいことを始められたとの近況報告を伺い、生涯現役を貫いておられるご様子に大変刺激を受けました。楽しい時間はあっという間に過ぎ、時間も延長して大いに盛り上がり、会員の懇親を深めることができました。最後は集合写真撮影を行い、終始和やかな雰囲気で会はお開きとなりました。
 
2025年度については、例年通り3月第2土曜日(2026年3月14日)の開催を予定しています。今回は、令和卒世代(名材会)の参加者はいらっしゃいませんでしたが、名材会の皆様の参加も大歓迎です。今年以上に盛大な会とすべく、是非とも周りの方にもお声掛けいただければと思います。若い世代も気軽に参加でき、参加して良かったと感じてもらえるような会にしていければと思っておりますので、皆様のご意見やご要望、今後の本会の在り方などについて遠慮なくご意見をいただけますと幸いです。
最後に、今回ご多用なところ貴重なご講演を賜りました高田先生、ならびにご参加くださった皆様および開催にご協力いただいた共晶会本部の皆様に厚く御礼申し上げます。
(共晶会関西支部 支部長 酒井英典(1993年 修士卒)
 


 

関東支部
 

令和6年度共晶会関東支部活動報告
 令和6年度共晶会関東支部総会は、新型コロナウィルス禍前の状態に戻して10月5日(土)に学士会館でのリアル開催としました。昨年度はハイブリッド(リアルとオンラインの併用)開催でしたが、今回は割り切ってリアルのみの開催としました。何らかの事情でオンラインでしか参加できない方には申し訳ないという気持ちもありましたが、やはり大会議室に一堂に会する総会は同窓会の醍醐味でした。
恒例の名古屋大学からの現役の講師招聘は、共晶会副会長でもある小橋眞教授に、学士会館で参加していただきました。小橋先生は2021年度にもオンラインでご講演いただきましたが、今回は工学研究科研究科長および工学部長という重責を担われてお忙しい中、東京までお越しいただき感謝に堪えません。
小橋先生には「最近の工学部の動向と私の研究~ミクロ形態による金属材料への機能付与~」と題して、約1時間の講演をしていただきました。この講演では近年の名古屋大学工学部や共晶会の現状や課題を紹介していただき、参加者にとっても現状を理解するために有意義な講演でした。更に、2021年度に引き続き先生の研究成果の一端も紹介していただきました。
 小橋先生は1988年(S63)に学部(鰐部研究室)を卒業し、1990年(H2)に修士課程(長研究室)を修了され、その後は1996年に約1年オックスフォード大学材料工学科客員研究員を務められた他は、一貫して名古屋大学で活躍されてきました。2014年に名大教授に就任され、2016年~2018年材料バックキャストテクノロジー研究センター長、2020年~2022年工学研究科副研究科長、2024年に工学研究科研究科長および工学部長に就任されて現在に至っています。
 講演では、小橋先生の工学研究科研究科長および工学部長などの多岐に亘る知見を基に、名古屋大学工学部の現状や課題について、興味深い講演をしていただきました。名大のアピールポイントをいくつか紹介していただき改めて母校に対する誇りを感じるとともに、指定国立大学や国際卓越研究大学の認定にまつわるエピソードも興味深いものでした。一方で、優秀な学生・特に女子学生の確保や博士課程の充足率など、従来から言われている課題解決がまだその途上にあることも認識させられました。
 講演の最後には共晶会の現状についてお話しいただき、共晶会と名材会の今後の共存についても考えさせられました。それでも、今後は名材会の運営に教員も関与していくとのことでしたので、良い方向に進んでいくことを願っています。
講演の後も、参加者からの活発な質疑応答があり、有意義な時間になったと思います。
 
総会には小橋先生を含む11名が参加し、小橋先生の講演の後は歓談に移り、参加者の近況報告となりました。リアル開催でしたので、近況報告も以前のように臨場感がありました。参加者の中には会社をリタイアして第2の人生に踏み出されている方も多く、毎年いろいろな話を聞くことができるのが楽しみです。そろそろリタイアにリーチが掛かっている者として、参考になることも多々あります。
 
一方で、関東支部総会は近年現役世代の方々の参加が少ないのが実情です。今年度も平成14年卒の方の参加がありましたが、なかなか現役世代の方々の参加が増えていきません。この小文を目にされた関東地区(に限らずどなたでも歓迎です)在住の会員の方は、関東支部総会への参加を是非ご検討ください。特に現役世代の方々には、情報交換や旧交を温める場として活用していただければ幸いです。なお、例年の総会開催案内が届いていない方は、下記事務局までご連絡ください。
 次回(2025年度)の総会は、10月4日(土)11時からの予定です。例年総会を開催してきた学士会館が改装ということで暫く休館になりますので、次回は、山手線沿線のレストラン(目黒駅近く)での開催を計画しており、会費も従来よりも少し減額する予定です。また、恒例の名古屋からの講師招聘は、共晶会会長の相羽繁生様にお願いしました。昨年度・今年度と共晶会副会長にお越しいただきましたが、来年度はいよいよ会長にお越しいただくことになりました。ご都合の付く方は、是非会場にご参集ください。
最後に、参加者の方々、また開催にご協力いただいた共晶会本部の方々に、この場を借りてお礼を申し上げます。

【共晶会関東支部第40回総会 開催案内】
1.開催日時:2025年10月4日(土)11:00~14:00
2.開催場所:GASSE 貸切 ダイニングバー
 〒141-0021 東京都品川区上大崎2-25-12 みすずビル5F
 JR 目黒駅 西口 徒歩1分 都営三田線 目黒駅 西口 徒歩1分
3.会費:5,000円
4.特別講演
 共晶会会長
 株式会社東郷製作所
代表取締役社長 相羽 繁生 様
参加できる方は、予定を空けておいてください。

 
(共晶会関東支部長 井上 茂(S56/58M 坂尾研))
 
<事務局連絡先>
黒岩和典(S52 戸澤研)kuroiwa779618(@)※gmail.com
((@)※を半角@にして送信して下さい)
  

 

関東支部長挨拶

楽しく参加できて有益な関東支部作り

 共晶会関東支部長  井上 茂

  2019年11月に、柴山卓眞氏の後を継いで共晶会関東支部長に就任しました。共晶会関東支部には立派な先輩・後輩が多々いらっしゃる中で何故私がという思いもありましたが、毎年のように幹事会や関東支部総会に参加していたので白羽の矢が立ったものと思います。支部長を引き受けた以上は、微力ではありますが共晶会関東支部のために力を尽くしていきたいと思います。
 共晶会会員は、圧倒的に中部地方に集まっています。そんな中で、柴山前支部長も以前のこの欄に記されている通り、関東支部の会員は静岡県東部から関東・東北地方はおろか北海道と広範囲にまたがっており、東京を含んでいるためか広範囲な産業に拡がっています。それにも拘らず、総会の出席者はなぜか比較的年齢の高い方に集中しています。
 共晶会関東支部のメインの活動は、原則として毎年11月の第二日曜日に行われる支部総会です。総会の冒頭では、名古屋大学から現役の講師の先生をお招きして講演をお願いしています。講演の前半は大学の近況を話していただき、後半は各先生の研究集大成を講義していただいています。参加者は学生時代を思い出して、興味深くかつ楽しそうに講演を聴講しています。
最近3年間の講師の先生および講演テーマを、以下に示します。
· H29(2017)年度 第32回 小山敏幸先生「未来の材料デザインの革新を目指して」
· H30(2018)年度 第33回 足立吉隆先生「統合後のマテリアル工学科の現状と、情報工学と材料工学の融合研究」
· R1(2019)年度 第34回 興戸正純先生「40年間の名大勤務を振り返って」
 講演の後は昼食を取りつつ参加者が歓談し、一段落すると各自の近況報告が始まります。現状では(上記のように)若い現役世代がなかなか参加していないので、どうしても話題が偏りがちになります。それはそれで共通の話題であり聞いていて楽しいのですが、折角多岐に亘っている共晶会会員の皆様がどのように社会の中で活躍しているかもっと知りたいという欲求もあります。共晶会に限らず同窓会組織は、我々の貴重な人的ネットワークの一つと思っています。たまに同窓生(共晶会会員)に会うと個人的にまたは同期の間などでは連絡を取り合っていたりすることを聞くのですが、もっと共晶会組織を活用して欲しいなと思います。
 今後、若い現役世代の方々も参加するような共晶会関東支部総会になるように、支部長として力を尽くしていきたいと思います。一つの施策として、今年(2020年)の総会の講師は稗田准教授をお招きすることになっています。稗田先生は関東支部総会始まって以来初の平成卒(H16)且つ女性講師であり、若い現役世代の参加者が増えることを期待しています。その他にも、若い現役世代の方々が参加し易いようにするにはどうすれば良いか(逆に言えば何が阻害要因になっているのか)を、皆様からヒアリングして検討・対応していきたいと考えています。皆様のお力添え、よろしくお願いします。
 
 今年(2020年)はコロナ禍が東京を中心に全国を覆い、既に名古屋での共晶会総会は中止になりました。現段階(2020年7月)では何とも予想し難いのですが、11月の関東支部総会の開催も微妙なところです。そのような中でも、関東支部の皆様とは連携を保っていきたいと思います。幹事の皆様始め支部会員の方々の知恵をお借りすることができれば幸いです。
以上
【プロフィール】
1981年3月:名古屋大学工学部金属学科および鉄鋼工学科卒業
1983年3月:名古屋大学大学院工学研究科博士前期課程(修士)修了
1983年4月:日本鋼管(株)(NKK)技術研究所福山研究所入社
1996年4月:同社知的財産部に異動
2003年4月:NKKと川崎製鉄がJFEスチールに統合
2019年11月:共晶会関東支部長就任  
2020年4月:東京都中小企業振興公社知的財産総合センターに転職(現在に至る)
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