高校33回生 冨安弥生

2010年12月24日(金)
母校とともに

田口高校を卒業して、30年の月日が経ちました。今回、この原稿を書くにあたり、久しぶりに卒業アルバムを出してみました。表紙のタイトルに『青春』と書かれています。
家事や子育てで慌しい歳月が過ぎ、気がつけばすっかり田舎のおばさんになった今、そういえば、あのころが青春だったんだと、改めて懐かしく思い出されました。
男子のズボンはダブダブで、女子は膝下何センチもある長いスカート。リーゼントに聖子ちゃんカット。田舎の高校生も時代を反映したスタイルで登校していました。(勿論、服装チェックは厳しかったです。)当時、「不良」とか「ツッパリ」と呼ばれる中高生が大人たちを困らせていた時代でしたが、アルバムの中の少しはにかんだ表情からも見て取れるように、田口の生徒たちは、素朴で素直で、一人前のツッパリには成りきれなかったようです。
毎年行われるクラス対抗の球技大会や体育祭では、他のクラスには負けまいと作戦を練り、団結して挑んだものです。体育祭の看板作りも、放課後遅くまで残ったり、休みの日に登校して書き上げたものです。当時のヒーロー「スーパーマン」をモチーフに、顔の部分を担任の片桐先生の似顔絵にしたものは、今思い出しても笑ってしまいます。
修学旅行は、当時の私たちにとっては少し寂しい旅先で、能登・輪島方面といった地味な観光地でしたが「年とったらまた来るぞー。」と言っていた男子の言葉が、今とっても納得できるようになりました。
アルバムの中のみんな、元気におじさんおばさんしてますか?田口高校も、もうすぐ70歳を迎えます。生徒の数は減っても、母校はますます元気に私たちを励ましてくれています。これからも、この田口で母校とともに歳を重ねていきたいと思います。

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