卒業生便り

「コロナ展」 開催について

2022年02月15日(火)
コロナ展

会期:2022年2月28日(月)~3月15日(火) 8:45~17:30 
   (土日祝は休館)
    
会場:京都市役所 分庁舎
 〒604-0925
 京都市中京区上本能寺前町488


参加者:江頭 七彩、片山 遼香、久保 海音、上坂 優成、田口 祥太郎、高橋 藍、松本 玲果

「コロナ禍の悲しい状況を、私たちの想像力や行動を駆使して少しでも好転させるために何ができるだろう」「こんな状況だからこそ、社会に向けて行動を起こすことが、人々の幸せにつながるのではないだろうか」との思いから、この展覧会では、芸大生が自ら新型コロナウイルスについて学び、その学びを表現することを試みました。この展覧会を通して、新型コロナウイルスが社会に与えた様々な影響について、多くの方々とともに考える機会にしたいと考えています。



 

乙画廊の人形週間 ~少女の情景~ 開催について

2022年02月05日(土)
港南造形4期生の卒業生が出品している展覧会情報です。


乙画廊の人形週間 ~少女の情景~

会期:2022年3月9日(水)~3月14日(月) 12:00 ~ 17:00 
    
会場:OTO GALLERY
 〒530-0047
 大阪市北区西天満2-8-1大江ビルヂング101

Access & Map (jpn.org)

山口武史先生の回顧展開催について

2022年02月02日(水)
一昨年に亡くなられた山口武史先生の回顧展を以下の日程にて開催いたします。
山口先生は、昭和63年~平成15年までの16年間、港南高校・港南造形高校で勤務された先生です。

 
日時:2022年3月12日(土)~21日(月)
   9:30~16:00(最終入場15:30)
会場:大阪府立港南造形高等学校
(大阪市住之江区南港東2丁目5-72)

開催にあたり、港南造形高校の校長よりご挨拶とお願いがあります。


山口武史先生の回顧展開催にあたって
大阪府立港南造形高等学校 校長 山﨑 裕彦
 
蒼風会の皆さん、こんにちは。
日頃より本校教育活動にご理解ご協力を賜り誠にありがとうございます。
新型コロナウイルスの感染拡大で、ここ2年間の教育活動は、中止や延期、自粛、オンライン開催等、平常の活動が全くできませんでした。蒼風会の皆さまへも現役の活躍(文化祭や卒業制作など)をご覧いただきたかったのですが、残念ながらご案内をすることができませんでした。この場を借りまして、お詫び申しあげます。
現在のところ「第17期生 港南展」に関しましては、一般入場も可能な形で準備を進めております。ただ、急遽中止や一般入場の見合わせがあることもご了解ください。ご来場の前にホームページをお確かめの上、お越しください。お時間がございましたら17期生の雄姿をぜひご高覧ください。
 
さて、話が変わりますが、
このたび、本校造形棟において、本校旧職員 山口武史先生の回顧展を開催する運びとなりました。
山口先生には昭和63年から平成15年までの16年間、本校で勤務していただき、新校設立にあたって一方ならぬご尽力を賜りました。現役時代に先生にお世話になった会員の方もたくさんいらっしゃることと思います。ぜひ、この機会に亡き先生をお偲びいただきたくご案内させていただきます。ご来場をお待ちしております。
 
また、この企画、運営にあたりましては、蒼風会会員の皆さんのご支援を賜りたく存じます。運営スタッフ(会期中の休祝日の受付等)にご協力いただける方がおられましたら、本ホームページメールにてご連絡をお待ちしております。何卒よろしくお願い申し上げます。
 
 

 


 

瀧 弘子 個展 開催について

2022年01月15日(土)
瀧 弘子 個展

会期:2022年1月25日(火)~30日(日)12:00~18:00
    
会場:KUNST ARZT
   〒605-0033 京都市東山区夷町155-7

http://kunstarzt.com/Artist/TAKI/Hiroko.htm

ヤマモト サイケ個展のお知らせ

2021年11月08日(月)
  ヤマモト サイケ個展
「ジボリ・グラり」

会期:2021年11月22日(月)~11月28日(日) 18:00 ~ 24:00 
    
会場:Cafe Bar TRINI

 〒530-0057
 大阪市北区曾根崎2-14-7


私は私の中の知らない部分をカタチにして表現することによって私を理解したかった。
サイチャンワールドにぜひ来てください。
販売も行っております。


 

『 KONANS 陶芸展Ⅲ』開催のお知らせ

2021年11月05日(金)

 KONANS 陶芸展Ⅲ

会期:2021年11月11日(木)~11月28日(日) 15:00 ~ 22:00 最終日のみ17:00まで
    月曜、火曜、水曜は休廊

会場:Relic(レリック) GALLERY&CAFE/BARhttps://relic-gallery.jimdo.com/ 
   〒593-8325
   堺市西区鳳南町3丁185 


港南高校、港南造形高校のOB・OGと教員が制作した作品展です。


港南造形高校の空気は穏やかだ。

2021年06月29日(火)
原田 ちあき(造形4期)

 私が港南造形高校に入学した理由の1つが「中学の頃クラスで1・2番目に絵がうまかったから」だった。
 デッサンの勉強は中学の美術室で独学で行った。そこそこうまいんじゃないの?なんて鼻息をフンフン出しながら受験し、無事合格。
 合格した時も「まあ絵がうまいから当然でしょ」なんて思ったりしていた。
 しかし入学式の日クラスが割り振られ自分の席につくと、クラスメイト達は先生の話も聞かず、デッサンで使うであろう鉛筆でゴリゴリと思い思いに絵を描いていた。しかもそれが信じられないほどうまいではないか・・・
 中学時代、絵はコッソリ描くものだと思っていた私はその光景に衝撃を受けた。みんなのびのびと絵を描いている。そして私の何倍もうまい・・・。
 港南造形高校にいる人間はみんな、私と同じく「中学の頃クラスで1・2番目に絵がうまい人」の集まりだという事にこの時初めて気づいた。強豪ぞろいの学校である。
 中学時代ノートの隅にイラストを描いて、「上手に描けてしまった・・・」なんてうぬぼれていた自分をひどく恥じた事を今でもよく覚えている。
 周りの絵のうまさに秒速で自信を失った私は、それでも自分には何か秀でた才能があるんじゃないか?と思い演劇部に入部した。
 演劇だって芸術だ。私は声がでかいので「多分できると思う」という、これまた根拠のない自信をひっさげ、毎日放課後廊下の隅ででかい声を出す練習をしていた。演劇は私の性格に合っていたようで、演じるという事がたちまち楽しくなった。
 高校演劇は秋頃に大会があり、それに向け毎日朝な夕な練習をした。練習に明け暮れ、涙を流すこともしばしばあった。めちゃくちゃ青春っぽい。青春っぽいというか、間違いなく青春だった。

 私のいた学年は(今でもそうかもしれないが)非常にオタクが多かった。
 ロッカーにおすすめの漫画をギチギチに詰めて「好きに読んでほしい」と布教する子や、同人即売会に出す漫画の締め切りに追われ、服の袖が常にスクリーントーンのカスだらけだった子、見た目はギャルなのに自分のロッカーや机、クラスの黒板に自作の漫画を毎週連載していた子、粘土で人形を作っている子、みんな思い思いの「好き」を大切にしていた。
 先生達もそれを最大限に尊重してくれていたように思う。
 授業もそうで、デザイン、日本画、絵画、染色、陶芸、手芸、ガラス、彫刻・・・みんな思い思いの「好き」を学校の中でじっくり丁寧に見つけ、育てていた。
 「好き」の力が伝染して、自分や他の人間の創作意欲に繋がるいいループができていた。
「しのぎを削る」や「努力をする」とは少し違っていたように思う。各々が勝手に好きなものをこねくり回し、好きが故にどんどんいい物を作れるようになっていった。
 当時は気づかなかったが、それをのびのびとサポートしてくれる先生と場所があるという事は、とてつもなく幸せな事だと思う。
 もし人生を一度だけ巻き戻せるとするならば、私はもう一度港南造形高校で学友たちの出す真っすぐな「好き」の渦に飲まれたい。
 あの独特な空気を味わえるのは本当に貴重だったし、この学校での体験は人生の中でも上位の宝だと思っている。
 コロナ禍で動きづらい部分もたくさんあると思うが、在学生たちには自分の「好き」をたくさん見つけていってほしい。

勘違いが今の原動力

2020年12月15日(火)
大山 竜(港南9期)
 
 自分のこれまでの人生で1番嬉しかった出来事は港南高校に合格できた事です。子供の頃から図画工作が好きだった中学生が、初めて自分で決めた進路でしたから、その喜びは相当なものでした。
 入学して最初の油絵の授業「なんでも良いから自由に描く」というお題でした。ほとんどの学生が初めて使うであろう袖絵具に、まず触れてみる事をテーマにした授業だったと思います。
 当然、自分も油絵具で絵を描くのは初めてで、勝手が分かりません。そこで何故か(自分でも気付いていない未知の才能を先生に見出され、褒められなければならない! )という使命感に駆られ、必死に自分なりの変わった油絵を描きました。絵を描いている最中、背後に自分の絵を見る先生の気配を感じると( 他の生徒より自分の絵を見ていた時間の方が少し長かったから、自分にはオ能があるに違いない! )などと本気で思っていました。「自分にはオ能がある」という勘違いと「誰かに認められ褒められたい」というどちらも少し恥ずかしい不純な気持ちが自分の中に膨大に存在する事を認識させられる出来事となり、40歳を過ぎた今でもこの授業を受けている夢をたまに見て恥ずかしくなります。ですがこの勘違いと承認欲求は今でも自分の原動力となり、多くの作品を生み出す手助けをしてくれています 。
 自分が今制作している物はフィギュアと呼ばれる、大量生産し販売される事を目的とした立体物です。港南高校の授業で学んだ物とは少し違いますが、造形、絵画、日本画、デザインの先生方の印象的な言葉は物作りをする上で、今でも自分を構成する大事な要素となっています。在学中の成績は毎回補修を受けるレベルで、とても褒められる物ではありませんでしたが、今の自分の、粘土で怪獣やアニメのキャラクター達を作る毎日、の原点は港南高校だったと思っています。皆に自分の作った物を見て欲しい!という思いは当時から変わりません。
 中学3年生の自分が、物作りの道に進む事を決意し、その目標を叶えるべく港南高校に進む事を決意した事を今も誇りに思います。やはり自分の人生1番の出来事でした。そしてその道を勧めてくれた母親にも感謝しています。

港南窯 KONANS陶芸展

2020年12月15日(火)
港南造形8期卒 北浦真保
 
魔王2 魔王1  捕食されるクリーチャー 考えるクトゥルフ 寄生されたツノガエル

 今人気の朝ドラの放送により、信楽焼きを始めとする焼き物が注目され始めている。しかし港南ではその数年前から、陶芸部員が膨大に増え続けている。現在の陶芸部は総勢50名程の部員が所属する人気の部活となり、ここ数年で謎に包まれている港南での陶芸ブームに卒業生達は驚きを隠せない。私が学生だった頃も、同期が5人もいれば上等なものだったと記憶している。
 昨年、陶芸部が作られてから現在に渡り強靭を奮っている松村先生の一声で、歴代の部員が再び陶芸室に招集された。この交流会の目的は、一つに同窓会であるということと、もう一つは昨年開催6月に開催された「港南陶芸30 周年記念OB展」と、10月に開催された「KONANS 陶芸展」へ向けてのミーティングも兼ねていた。高校を卒業して陶芸から離れてしまった人も続けている人も、再び集まることのできる繋がりを築いていこうという趣旨のもと、「港南窯」が結成された。「港南陶芸30周年記念OB展」では現在制作をしていない環境のない人でも参加できるようにワークショップが開かれ、60名を超える参加人数になった。
 次の「KONANS陶芸展」では、洋画の岡田篤彦先生が退職後に始められたRelic galleryの1階を会場とし、現役美大生、作家、社会人、歴代の顧問・講師を含む約20名が参加した。イラストやアクセサリー、オブジェ、器、陶フィギュアなど多様な作品が並び、2階のcafé&barでは美味しい食事やお酒を頂きながら来場者と出展者が交流できる空間が大変よかった。作品の話や学生だった頃の話、芸術・アートの話、当初は身内の中で膨れ上がった企画をきっかけに、環境や世代を超える新たな出会いが生まれる。
 港南窯はこの展覧会を始めに、まずは年に一度集まる機会を作ることを目標としている。高校、大学を卒業し、仕事をしながら徐々に広がっていく環境の中で、一つ帰る場所が出来たことを誇りに想う。
 

ありがとう。

2019年07月03日(水)
高橋〈吉田〉佳世(港南9期)
松本〈長妻〉睦美(港南9期)

 私達二人は港南高校を卒業して早25年が経ち、今でも家族ぐるみで付き合いのある仲で、現在二人とも子育て真っ最中です。昨年12月にあった陶芸部のOB会にも二人そろって参加させて頂きました。
 今回、陶芸部を創設時から引っ張ってこられた松村理身先生が定年退職まで後数年となり、初代部長こと(港南6期)石橋先輩夫妻の呼びかけで、OB会組織を改めて結成する事となりました。
 OB会の一次会では、約70名の参加があり、役員人事は松村先生の鶴の一声で次々と決まり、OB会の名前も「港南窯」となりました。
 25年前と全く変わらず『松村節』は健在で、急に学生に戻った気分になりました。
 20年ぶりの同期とも再会でき、皆の元気な姿にお互い涙がにじみ、懐かしく嬉しくもなりました。「こんなに沢山の人が集まれたのは、まっつー(松村先生)の人望の厚さのおかげやなぁ」と、とても感謝です。
 二次会では(港南11期)金田さんの『SKND酒カネダ』で美味しいお食事とお酒をいただきながら、陶芸部時代の懐かしい昔話や、お互いの近況を聞き合ったり楽しい時間を過ごさせてもらいました。
 その中でも石橋先輩夫妻の絵画教室の話を聞くと、日々の生活で一杯いっばいでしたが、「子育てだけしてるんじゃもったいない!」と二人とも奮い立たされました。
 「私達も何かやってみる?」「家の一階改装しようかなあ?」「お手伝いするよ!」とウキウキ話しながら帰りました。
 陶芸部30周年記念作品展が6月9日より港南造形高校多目的ホールにて開催されます。
 作品展の事を聞いて、おこがましいですが、「まっつーへの恩返しに何か出品したいなあ」と思いました。でも「今の自分には作りたい物、思いつかないなぁ」と思っていましたが、子どもと公園に行った時に、ふと空を見上げると「こんなのどうだろう?」とアイデアがむくむくと沸いてくる自分に驚きました。同窓会や作品展の機会を設けてくださった事に本当に感謝です!皆さんも懐かしの港南高校に、まっつー孝行に、ぜひ見に来てくださいね!
 少し早いですが、「松村先生、お疲れ様でした。定年後も、まだまだ、私達の松村先生です!気を抜かずに、ご指導&松村節を聞かせくださいませ! これからも宜しくお願い致します。」