五高寮歌 (明治38年)

1. 武夫原頭に草萌えて  花の香甘く夢に入り
   立田の山に秋逝いて  雁が音遠き月影に
   高く聳ゆる三寮の     歴史やうつる十余年

2. 夫れ西海の一聖地  濁世の波を永遠にせき
   健児が胸に青春の  意気や溢るる五高魂
   その剛健の質なりて  玲瓏てらす人の道

3. 時潮のめぐり たゆみなく 移りてここに十年の
   思いや狂う湖北の地  断雲乱れ飛ぶ所
   斬魔の剣音さえて  スラブの末路今ぞみる

4. 時艱にして義を思ひ  塵世に節を偲ぶかな
   ああ新興の気を負いて 浮華の巷にわれ立てば
   思は馳する朴訥の 流風薫る銀杏城

5. さらば我友叫ばずや  時と人とを諭すべく
   見よ龍南に一道の  正気あれてぞ日の本の
   青年の名に力あり 二十世紀に光あり
                  二十世紀に光あり

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