仰げば星斗欄干として 永遠の真理を囁き
頭をめぐらせば 蘇山炎々として 若人の情熱を語る
自然の恵豊かなる肥後の一角 立山の麓白川の畔
天地の精気漲りたてるもの 之我が工友健児なり
いざや謳わんかな 我等朴訥の工友必勝歌を
血をすゝり涙して eines zwei dreo サー
1.血をすゝり涙して 勝ち得し御旗濁世の最中
   燦たる光 見よや紅の旗頭 工友健児の意気の精
   立てば治めん御旗の下に 群雄乱れ剣折るゝとも
   如何で渡すべき此の旗を 決死の力を尽すまで

2.血をすゝり涙して 勝ち得し御旗幾春秋の
   暮にしあれど  如何で渡すべき仇人に
   さらば誓わん我が友よ 命は軽し工友の誉
   正義は固し工友の勲 やがて大呼せん勝鬨を
   有明湾頭にひびくまで
1. 武夫原頭に草萌えて  花の香甘く夢に入り
   立田の山に秋逝いて  雁が音遠き月影に
   高く聳ゆる三寮の     歴史やうつる十余年

2. 夫れ西海の一聖地  濁世の波を永遠にせき
   健児が胸に青春の  意気や溢るる五高魂
   その剛健の質なりて  玲瓏てらす人の道

3. 時潮のめぐり たゆみなく 移りてここに十年の
   思いや狂う湖北の地  断雲乱れ飛ぶ所
   斬魔の剣音さえて  スラブの末路今ぞみる

4. 時艱にして義を思ひ  塵世に節を偲ぶかな
   ああ新興の気を負いて 浮華の巷にわれ立てば
   思は馳する朴訥の 流風薫る銀杏城

5. さらば我友叫ばずや  時と人とを諭すべく
   見よ龍南に一道の  正気あれてぞ日の本の
   青年の名に力あり 二十世紀に光あり
                  二十世紀に光あり
1. 血潮高なる青春の 高き理想は我にあり
   覚醒の剣振るうべき 不断の忍苦こゝに練る

2. 有明の海潮香る 武夫原頭の松緑
   阿蘇の峰の山高く 血潮は踊る秋の空

3. 土建健児の今起ちぬ  覇者の姿ひるがえる
   竜田の山の松籟は 我等の制覇称うべし

4. あゝ武夫原に秋は来ぬ 萌えにし草葉霜枯れて
   聞け感激の雄叫びを こゝに勝利我にあり
1.月と地球にベルトをかけて起す電気は宇宙間
  「国利民福増進して民力休養せ
  それならずんば ダイナマイト ドン」

2.酒はのめのめボイラーで沸せ
  御神酒あがらぬ神はなし
  「国利民福増進して民力休養せ
  それなれずんば ダイナマイト ドン」

3.俺のリーベは世界に二人
  クレオパトラに楊貴姫
  「国利民福増進して民力休養せ
  それならずんば ダイナマイト ドン」

4.俺の息子は世界に二人
  アレキサンダーにナポレオン
  「国利民福増進して民力休養せ
  それならずんば ダイナマイト ドン」
火の海火の山天地開けて   絶えざるのろしの空をこがせば
愁風くるいて託摩ヶ原に    涙と血潮を受け継ぎて起つ
吾等が力に幸いありて     栄誉の光は輝き渡り
歓喜の極みに涙とともに    今こそ戦いの野に凱歌あり
フレ土木 フレ土木   フレ! フレ! フレ!
一つとせ 人もよく知る吾輩は熊本大学土建生
  「そいつは豪気だね豪気だね」

二つとせ 吹けば飛ぶよな電気さん それでは彼女が ほれません
  「そいつは豪気だね豪気だね」

三つとせ 皆んな見てくれこの腕を精鋭ぞろいの 土建生
  「そいつは豪気だね豪気だね」

四つとせ よせばよいのにでしゃばって すごすご帰える 機械さん
  「そいつは豪気だね豪気だね」

五つとせ いつもの自慢は何のその負けて泣くのが 採冶さん
  「そいつは豪気だね豪気だね」

六つとせ むきになってもだめですよ おっと危ない ころびます
  「そいつは豪気だね豪気だね」

七つとせ なくなよしよし皆の衆 後は土建が 引き受けた
  「そいつは豪気だね豪気だね」

八つとせ やさしい心もないじゃない黒い女に ほれられる
  「そいつは豪気だね豪気だね」

九つとせ 腰がぬけたか化学さん それではとても 駄目ですよ
  「そいつは豪気だね豪気だね」

十とせ とうとう勝利になりました土建健児の 意気をみよ
  「そいつは豪気だね豪気だね」 
1.採冶モグラに在所を問えばノーエ 私しゃ地の中シャバ知らず
   「トコエンサノセッカイマロバイ トコズイズイ」

2.機械工夫に在所を問えばノーエ  私しゃ工場の油さし
   「トコエンサノセッカイマロバイ トコズイズイ」

3.電気工夫に在所を問えばノーエ  私しゃ電気の柱建て
   「トコエンサノセッカイマロバイ トコズイズイ」

4.化学おばけに在所を問えばノーエ 私しゃノリねりネチャネチャと
   「トコエンサノセッカイマロバイ トコズイズイ」

5.土建健児に在所を問えばノーエ  富士の高嶺に積る雪
   「トコエンサノセッカイマロバイ トコズイズイ」
1. 採冶モグラは ヤンチャン ドッコセ 地の中掘って
   ノーチゴサン みみずにしめられ泣き出した
   「アゝ ヒョッコ アヒョッコ ヒョッコ」

2. 機械釜たきゃ ヤンチャン ドッコセ 油をさげて
   ノーチゴサン 猫になめられ泣き出した
   「アゝ ヒョッコ アヒョッコ ヒョッコ」

3.  電気工夫は ヤンチャン ドッコセ 天井の裏で
   ノーチゴサン ねずみにかじられ泣き出した
   「アゝ ヒョッコ アヒョッコ ヒョッコ」

4.  化学オバケは ヤンチャン ドッコセ フラスコさげて
   ノーチゴサン 硫酸かぶって泣き出した
   「アゝ ヒョッコ アヒョッコ ヒョッコ」

5.  土建健児は ヤンチャン ドッコセ うたた寝すれば
   ノーチゴサン 夢に浮かぶ五大州
   「アゝ ヨイショ アヨイショ ヨイショ」
1. 娘なれなれ 土建のフラウにゃよ ヤーレ
  「アーリャセ ヤッコロ マッカ サイサイ ヤーレ ドッコイショ」
  新婚旅行は主やロハでする ヤーレ 
  「アーリャセ ヤッコラ マッカ サイサイ ヤレドッコイショ ヨイト ドッコイショ」

2. 娘なるなよ 採冶の「カカア」にゃよ ヤーレ
  「アーリャセ ヤッコロ マッカ サイサイ ヤーレ ドッコイショ」
  メタン ドンと来りゃ そちゃ若後家ぢゃよ ヤーレ
  「アーリャセ ヤッコラ マッカ サイサイ ヤレドッコイショ ヨイト ドッコイショ」

3. 娘なるなよ 機械の嚊にゃよ ヤーレ
  「アーリャセ ヤッコロ マッカ サイサイ ヤーレ ドッコイショ」
  ボイラー ドンと来りゃ そちゃ若後家ぢゃよ ヤーレ
  「アーリャセ ヤッコラ マッカ サイサイ ヤレドッコイショ ヨイト ドッコイショ」

4. 娘なるなよ 電気の嚊にゃよ ヤーレ
  「アーリャセ ヤッコロ マッカ サイサイ ヤーレ ドッコイショ」
  電気ひっかかりゃ そちゃ若後家ぢゃよ ヤーレ
  「アーリャセ ヤッコラ マッカ サイサイ ヤレドッコイショ ヨイト ドッコイショ」

5. 娘なるなよ 化学の嚊にゃよ ヤーレ
  「アーリャセ ヤッコロ マッカ サイサイ ヤーレ ドッコイショ」
  硫酸ひっかかりゃ そちゃ若後家ぢゃよ ヤーレ
  「アーリャセ ヤッコラ マッカ サイサイ ヤレドッコイショ ヨイト ドッコイショ」