2013年

2013年

秋のハイキング 万博公園もみじ狩り(報告)

関西武夫原会今秋のハイキングは、11月23日(土・勤労感謝の日)、吹田市の万博公園で晩秋の紅葉を楽しんできました。

当日大阪モノレール万博記念公園駅下車10分、万博公園中央口前午前10時集合。参加者は男子7人女子4人、合わせて11人です。晩秋とはいえ万博公園のもみじは今が真っ盛り、赤や橙、黄色など様々な色に彩られ最高のもみじ狩り日より、風もなく真っ青の空のもと、お互いの日ごろの精進を称え合って入場です。

ちょうどこの日は祭日とあって、家族連れや団体の行楽客で公園内は大変な人出でしたが、不思議に人々のざわめきや子供たちの大声が気になりません。広大な公園の広さや樹木が喧騒を吸収してくれているのでしょうか。

この公園は昭和45年に開催された万国博覧会の会場の一部を自然公園として再生したもので、自然文化園と日本庭園とに分かれて開設されていますが、併せて約125ヘクタールの広さを誇る広大なものです。もともとは各国、各企業のパビリオンが林立していたところですが、自然公園に改装されてから約40年たった今は、全く人工と言った違和感を感じさせません。肝心な「もみじ」はカエデ、スズカケ、イチョウ、モミジバフウなど約20種類1万本の樹木が赤や黄色の彩りを見せています。

この公園の見ものをいくつか紹介しましょう。まず梅林を抜けたところに佇む茶屋の庭には、真っ赤に色づいたもみじが静かに回る水車とともに日本情緒を漂わせています。学習館周辺のアメリカフウとタイワンフウは葉色の赤が自身の際立った樹高を強調しているようです。日本庭園中央休憩所心字池のもみじと茶室奥のもみじの滝は、鮮やかな配色と息づかいのある配置が日本庭園の美しさを見せてくれます。これが日本庭園の真髄というものでしょうか。変わったところではソラードという施設があります。これは樹林の上部高く作りつけられた板道で、樹林を木の高さからまたは上空から見ることができるように作られたものですが、今では木々が成長して木の頂上を歩くというより木に接して木の気持ちを感じながら歩いているような気がします。

さて、きれいな紅葉を観賞しながら園内を散策していても、花より団子、園内にはところどころにある売店が気になり立ち寄るメンバーもあります。またどうしたものか遅れている人もいます。どうやらきれいなモミジに魅入られ足が動かなくなったものと思われます。園内には古き良き日の蒸気機関車を思わせる列車風の乗り物が走っています。どうやらこれに乗りたくなった人もいるようです。

そんなこんなで、ハイキングといっても公園での紅葉鑑賞です。ざっと2時間ぐらい歩いたでしょうか。12時近くになってお腹も泣いてきたようです。
日本庭園での観賞に浸った後、私たちは少し高まったところで円座になりお弁当を広げました。アルコール類は庭園の空気を濁さない程度に抑え、環境問題、教育問題などの討議に移ろうと思ったものの、もっぱらお腹に消化のいい話題で時を過ごした後、まだまだ時間は十分にある頃合いながら、まだ帰りたくない組を残し、園内の大道芸などを見ながら各自公園を後にしました。今日は酒豪の人はいないのか、静かに解散です。

(14回卒 矢野 大輔 記)