学校近況報告

岩倉高校での教育実習を終えて~法政大学 吉田蓮さん~(平成27年度普通科卒業)

①実習生 吉田先生より
 初めに3週間の教育実習を受け入れて下さり、本当にありがとうございました。実習を始める前は緊張と不安があり、正直なところ「教育実習を早く終えたい」という気持ちがありました。しかし、3週間の実習を終えてみると、とてもあっという間で「もっと実習をしていたかった」というのが本心です。このように思うことができたのは、岩倉高等学校の生徒の存在や指導して下さった先生方をはじめ教職員の方々の存在、そして共に実習をしてきた実習生の仲間の存在があったからです。特に生徒たちの真面目に授業を受ける姿、楽しそうに休み時間を過ごす姿、放課後に教室に残って話をしている姿を見るととても愛おしく心が癒されました。また、「先生の授業楽しかったです」、「保健の授業わかりやすかったです」、「先生の授業好きです」と多くの⽣徒からありがたい言葉をいただき、一生懸命時間をかけて授業づくりをした甲斐があったなと感じることができました。本当にありがとうございました。
 教育実習を通して多くのことを学ばせていただきましたが、その中でも⼀番大事だと感じたことは「生徒とたくさん関わること」です。教育実習生は生徒たちと年齢も近いことから、親しみやすさがあると思います。鬼頭先生は、「教材研究は家でやること!空き時間は生徒と関わること!!」とおっしゃっていましたが、本当にその通りだったと実習を通して感じました。空き時間があるときは、多くの先生方の授業を見学しに行き、生徒の授業中の様子を観察しながらコミュニケーションを取ったり、アドバイスをしたりするようにしました。生徒とたくさん関わる中で、何かしら悩みや不安を抱えながら学校生活を送っていることに気づくことができ、相談をすることで、先輩としてさまざまなアドバイスができたと思っています。HRクラス(2年C組)では、「ヨッシーのお悩み相談室」と称した相談シートを配布し、生徒の悩みや質問などを聞いて、直接アドバイスをしたり、文面にて返したりしました。全ての生徒に返信はできていないので、後日、学校を訪れた際に渡す予定です。
 もちろん教師として、教科指導力や生徒指導力は必須なことだと思いますが、その中でも「生徒とのコミュニケーション力」というものは⼀番大切にし、これからに活かして行きたいと考えています。最後に、3週間の教育実習を通して、改めて「教師になりたい」と感じることができました。将来は、授業や部活動、行事などの学校生活のあらゆる場面での教育活動を通して、学ぶことの楽しさを伝え、生徒たち⼀人ひとりに秘められた才能を引き出し、その才能を最大限に発揮することができるような「教師」になる決意です。
 コロナ禍の大変な時期にも関わらず、教育実習を受け入れて下さり本当にありがとうございました。末筆で失礼ながら、岩倉⾼等学校のご繁栄を心よりお祈り申し上げます。 
 
②指導教諭 佐川先生より
 アドバイスをすぐに取り入れて、どんどん実践に移していたのが印象的でした。HRクラスでは、『よっしーのお悩み相談室』で生徒と関わる機会を積極的に設け、たくさんの対話を実現していました。また、担当クラスに限らず、進んで他クラスへの見学も申し込み、自身が教職へ就いたときどのような学級運営がしたいかをじっくり考えることもできていました。この一日一日の積み重ねが、大きな学びになったことと思います。お疲れさまでした。 
 
指導教諭 岩本先生より
 朝、帰りのHRをお願いしました。反応が薄いクラスで最初は戸惑ったと思いますが、放課後など生徒に積極的に話しかけてくれて徐々に生徒も心を許していくのがわかりました。「今日の朝はMARCHの良さについて話して」などとお願いすると「わかりました!」と言って練習なしで堂々とスピーチしている姿に感動しました。無茶ぶりにも全く動じませんでした。素敵な先生になると信じています!短い間でしたがお疲れさまでした。 
 
指導教諭 大塚先生より
 通常と違い、文化祭期間に1週間お休みが入った実習でした。リズムが難しかった実質3週間でしたが、大変お疲れさまでした。保健体育という科目は保健もさることながら、体育では様々な種目があり学年やシーズンごと実施するスポーツが異なります。実習でも種目が様々で準備が大変だったことでしょう。しかしながら、そんな心配は不要でした。毎回の指導案は細かく作成され、実際の授業は、50分では足りないくらいの内容でした。
 日々のHR 活動では連絡事項を伝えるだけにとどまらず、積極的に生徒に声をかけコミュニケーションを図ろうとする姿が見られ、保健授業では、プリントやPowerPointを使っての実施はもちろん、生徒を飽きさせないようにグループ学習やグループ音読など様々な工夫があり、逆にこちらが気付かされるような内容もありました。体育授業では生徒と一緒に課題に取り組む姿勢があり、担任だった佐川先生曰く、「高校生の時から、運動が苦手な仲間をフォローしてくれていたよね♪」 その気持ちを持ち続け、教員への夢を進んでいるのだなと思いました。
 同じ授業でも1回目のクラスより2回目・3回目のクラスの方が良い展開になってしまいがちです。これは先生自身も今回実感できたのではないでしょうか。1週間の中ですら経験というものが影響をしてきます。ですから、今後は多くの経験を積み、それを活かしながら学習を続けて行ってほしいと思います。その中に今回の実習で多くの先生方からいただいた反省点やアドバイスを思い出し、気付く面があり、吉田先生のプラスになれば幸いです。 
 
指導教諭 伊藤先生より
 教育実習お疲れ様でした。
3週間という長いようでとても短い実習期間を終えてみていかがでしたでしょうか?
吉田先生は生徒の為に様々な取り組みをしてくれました。その想いに最初は困惑していた生徒も、段々とついてきてくれてましたね。吉田先生の授業はとても緻密に考えられていて、昨今の教育現場において必要な生徒の資質能力を高める為の取り組みを実践されていました。こちらとしてもとても勉強になりました。
この教育実習は吉田先生にとっての「初心」になるかと思います。「初心忘るべからず」という言葉があるように、謙虚で真剣な気持ちを忘れずに将来の教員生活を充実させてほしいと思います。ふとした時にまた岩倉高校に立ち寄って下さい。きっと初心を思い出してまた頑張れると思います。また会える日を楽しみにしています。ありがとうございました!夢への挑戦!

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