学校近況報告

岩倉高校での教育実習生を終えて ~島田 諒平さん~ (2021年度普通科卒業)

大学学部 国立音楽大学 演奏・創作学科チューバ専攻
実習教科 音楽

①教育実習生 島田 諒平 先生より
 ご多忙の中、教育実習を引き受けてくださり、誠にありがとうございました。
 3週間という短い時間の中で、「教えること」の難しさと面白さを、毎日肌で感じていました。実習前は、「音楽の楽しさを伝えたい」「生徒一人ひとりの表現を引き出したい」という思いを持っていましたが、実際に授業をしてみると、伝えることの難しさや、時間配分の難しさに何度も直面しました。特に音楽は、答えが一つではなく、感じ方も表現の仕方も人それぞれ。だからこそ、「どう伝えれば伝わるのか」「どうすれば生徒が自分の言葉で表現できるのか」を常に考え続けていました。生徒の反応をうまく拾えなかったり、興味を引き出せなかったりして、悔しいと思う場面もたくさんありました。それでも授業を重ねる中で、少しずつ生徒の反応が変わっていく瞬間がありました。問いかけの工夫や、活動の進め方を変えることで、生徒がふと自分の言葉で感想を言ってくれたり、表情が変わったりする瞬間は、本当に嬉しく、教えることのやりがいを強く感じました。また、同じ授業でもクラスによって全く雰囲気が違うことを経験し、「目の前の生徒に合わせて授業を作る」ことの大切さを強く実感しました。休み時間の何気ない会話や、ちょっとしたやり取りが、次の授業のヒントになることも多くあり、改めて人と向き合うことの大切さを学びました。実習前は「完璧な授業をしたい」と思っていましたが、そんな授業は一度もできませんでした。だからこそ、もっと学びたい、もっと良くなりたいという気持ちが強くなったのだと思います。うまくいかなかったことも、悩んだ時間も、すべてが今の自分にとって大きな財産です。
 岩倉高校で出会った生徒の皆さん、そして温かくご指導くださった先生方、本当にありがとうございました。ここで学んだことを大切にし、これからも成長を続け、より良い教師を目指して努力していきます。
 
②担当教諭 一ノ瀬 智佳 
 普通科と運輸科の授業を担当してもらい、最初は各クラスの雰囲気を掴み授業展開を考えるのに必死でしたが、回数を重ねるごとに、クラスごとの特徴に合わせた授業展開ができていました。生徒からも今日は「島田先生の授業ですか」と楽しみにしている声も聞こえてきました。私も島田先生の授業から学ぶことがたくさんありました。専門の楽器とは違い、座学に歌唱大変だったとは思いますがお疲れ様でした。



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