学校近況報告

岩倉高校での教育実習生を終えて ~髙橋 幸之介さん~ (2021年度普通科卒業)

大学学部 東京音楽大学 音楽学科
実習教科 音楽

①教育実習生 髙橋※ 幸之介 先生より
 このたび、教育実習という貴重な機会を母校で受け入れていただき、本当にありがとうございました。教員を目指す身として、自分が過ごした思い出の詰まった教室で、先生方や後輩の皆さんとともに過ごせた時間は、何ものにも代えがたい学びと気づきに満ちていました。実習が始まる前は、久しぶりに戻る母校に対する懐かしさと同時に、自分が先生として通用するのだろうかという不安がありましたが、実際に授業をしてみると、教材の準備や発問の工夫だけでなく、クラス全体の雰囲気を読み取りながら授業を展開する難しさを痛感しました。伝えたいことをうまく言葉にできなかったり、生徒の反応が薄くて戸惑ったりと、理想と現実のギャップに悩む日もありました。それでも、生徒と真正面から向き合う中で、少しずつ手応えを感じる場面も増えていきました。
 短い期間ではありましたが、生徒との関わりを通して、教えることの喜びと責任の重さを実感しました。ホームルームの時間や休み時間には、授業とはまた違った雰囲気で生徒と関わることができ、自然体の姿を見られるのがとても楽しかったです。日々のちょっとした会話や笑顔のやり取りの中にこそ、信頼関係の土台があることに気づかされました。また、部活動にも参加させていただき、生徒たちの努力する姿や仲間と励まし合う様子に多くの刺激を受けました。練習に真剣に取り組みながらも、互いを思いやる雰囲気にふれ、学校は教室の中だけではなく、こうした場所でも人が育つのだと感じました。私自身も高校時代に部活動を通して多くのことを学ばせていただいたので、生徒たちの姿に当時の自分を重ねる場面もありました。
 教育実習を通して、教員という仕事の大変さと奥深さ、そして何よりそのやりがいを身をもって体験することができました。授業をつくること、生徒と向き合うこと、一つひとつが学びの連続でした。この経験を糧に、将来本当に信頼される教員となれるよう、今後も努力を重ねてまいります。改めまして、実習の機会を与えてくださった母校の先生方、温かく迎えてくれた生徒の皆さんに心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

※髙橋さんの「橋」は正しくはきへんに「呑」が「有」です
 
②担当教諭 一ノ瀬 智佳 先生より
最初は緊張している様子が見られましたが、積極的に生徒とコミュニケーションを取り、生徒の苦手なところを把握して授業展開することができ内容の濃い授業でした。応用問題も自作するなど私もいい勉強になりました。
管楽器専門なので、座学の授業に苦戦していたようですが、とてもいい授業でした。お疲れ様でした。
 
③担当教諭 一松本 祐也 先生より
落ち着いた態度で生徒一人ひとりと丁寧に向き合う姿勢がとても印象的でした。教職の素晴らしさや魅力を実感しながら、真摯に日々の実習に取り組んでいたことが周囲にも伝わっていました。生徒との接点を多く持ち、気さくに話しかけられている姿からも、生徒から親しまれていたことがよく分かります。音楽の授業では思い通りにいかない場面もあったかと思いますが、悩みながらも試行錯誤を重ね、研究授業での成功体験が自信につながったのではないでしょうか。この実習での経験は必ず大きな力になります。この教育実習で得た気づきを大切に、今後も学び続けてください。








コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。