母校通信

平成29年度 退職教員より

「38年間分の試験問題」
共通教育科 古江研也
 
この3月で定年退職を迎えました。在職中は教職員の皆さまをはじめ、卒業された方々にもお世話になりました。この場を借りてお礼を申し上げます。
在職中の試験問題を取り出してみました。赴任当初は、手書きだったため問題数も少なく、B4で1枚でした。しかし、漢字・言葉の意味の問題は授業でやった全範囲から出しました。学生から文句を言われましたが、“読み書きできない漢字や意味を知らない言葉があれば、全て勉強しなさい”と押し切りました。その後、ワープロが導入され設問数が増えました。その分漢字・言葉の意味の出題は範囲を限定しました。数年前からは「学習プリント」を配付し、指定された語句の中から出題するようになりました。授業の全部が出題範囲というのは無茶な話でしょう。しかし、学生は対応したのです。教員の教え方の工夫が強調され、細かく優しくなった昨今、学生の対応能力は育っているのか? 試験問題がそう語りかけているようです。


 

平成29年度 ロボコン活動報告と今年の抱負「今年も全国を目指して」

ロボコン部部長 制御情報システム工学科3年 中村維冴

今年も高専ロボコンの季節がやってきました。
 昨年度は九州沖縄大会出場後、全国大会で「ロボコン大賞受賞」を目指して機構の改良・強化や練習を部活一丸となって行いました。惜しくも1回戦で敗退してしまいましたが、ネット投票イベントの「ベスト胸きゅんロボット」で1位を獲得しエキシビションマッチに出場することができました。また、九州沖縄大会・全国大会ともに「アイデア賞」と「東京エレクトロン賞」を受賞しました。

対戦の様子  

今年の競技はペットボトルを投げて様々な高さのテーブルにかっこよく立たせる「ボトルフリップ・カフェ」という競技です。ルールが発表されると部員全員でペットボトルを投げて競技の難解な点や特徴について研究しました。アイデア出しでは段ボールでロボットを製作し、大会本番を再現したフィールド上で実際にどのように動くか実演しながらアイデアを出し合いました。現在は大会に向けロボットの製作を行っています。

最後になりますが、昨年度は卒業生の皆様に多くの御寄付を頂き心より感謝申し上げます。今年も全国大会出場を目指してロボコン部一同より一層精進して参りますので、今後ともご支援ご協力賜りますようお願い申し上げます。

第9回入学式を挙行しました(2018年4月5日)

201845日、熊本県立劇場コンサートホールにおいて、第9回入学式を挙行しました。熊本キャンパスには128名の本科入学生と31名の専攻科入学生、八代キャンパスには128名の本科入学生と28名の専攻科入学生を迎えることとなりました。さらに、両キャンパス合わせて、本科4年次編入1名および3年次への留学生5名を迎え、合計321名の入学生が一堂に会しました。式典では、ご来賓の方々を始めとして、保護者、教職員、在校生が見守る中、入学生が誓いを述べました。
 

新しく「高専生」の仲間入りを果たした後輩たちの活躍を楽しみにしながら、我々も負けないように頑張っていかないといけないなと、気の引き締まる思いです。

 

広報係 加藤達也(制御14

   

三基の巨塔撤去へ!

 去る7月30日に開催された平成17年度同窓会総会の懇親会で母校江端正直校長からお話があったように(総会記事参照のこと)、母校のシンボルである三基の鉄塔が老朽化のため近々撤去される方針であったが、急遽、夏休み中の8月22日から27日までの間に撤去されることになった。本日8月18日午前9時から校舎棟北側、テニスコート横の鉄塔付近において、鉄塔撤去に伴うセレモニーが行われ、教職員、卒業生、工事関係者等約40名が出席した。
  始めに江端校長が、撤去するに至った経緯に続けて、これを契機として新しい電波高専として生まれ変われるように努力したいと述べられた。次に、森川卓亮同窓会会長が、高専1期生としてなじみ深い三基の鉄塔がなくなるのは寂しいが、これからは文字通りシンボルとしてそれぞれの心の中に持ち続けたいとの思いを話された。最後に、工事担当業者による安全祈願が行われ、参加者の記念写真撮影で閉式となった。
  平日であったにもかかわらず鉄塔を懐かしむ高専の卒業生や、来賓の西原弘喬名誉教授の元気なお姿も見られた。カメラを手にした参加者も多く、鉄塔やセレモニーの様子を何枚も撮影していた。
(村上 記)
 
  
(写真はクリックで拡大します)


熊日新聞より転載