東京武夫原会

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『法学部生のキャリアデザイン』授業について

昭和48年卒 曽根田 満

令和5年12月20日に、熊本大学で後期講義の一環として行われている『法学部生のキャリアデザイン』に講師として参加する機会を頂きました。
この講義は後期日程の間、15回にわたって主に2年生を対象に、法学部の卒業生や、各界で仕事をされている方々が1時間30分の持ち時間の中で、自らの体験談や仕事の内容を紹介し、これから就職活動に入る学生の参考になるようにと大学で企画されたものです。昨年まではコロナ禍ということもあってWEBによる講義でしたがコロナの5類移行に伴い、今年から対面での講義となりました。
事前に大学に伺った話によると、近年の熊大法学部の学生は学部人数220名のうち、約半数が女性であること、九州・山口地区での就職者数が80%、公務員になる人が約半数と、50年前に卒業した小生にとっては時代の変化を考えさせられるデータばかりでした。
当日は法学部本館で凡そ200人の学生が参加しましたが、皆さん熱心に聴講していました。当方からは『自分自身の就職体験談』『39年間勤務した企業と、その後任官した調停委員で学んだこと』『人口減少の日本でこれから起こること』『日本の国家予算』について話をしました。テーマが盛り沢山の上に話の幅が広くて、『消化不良気味になるのでは』と心配しましたが、最後まで熱心に耳を傾けてくれました。
最後に質問の時間を15分ほど設けましたが、4人の方から「調停離婚」や
「地元就職」「将来の夢」に関するコメントがあり、日頃から問題意識を持って取り組んでいる姿勢が伺えたことは、小生にとっても励みとなりました。
このような先輩諸氏との機会を通じて、後輩の皆さんがより広い社会を知る一つの契機になってくれることを願っています。