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同窓生のお店紹介:dandeliOn

野田啓介氏(平成10年卒)  
文:松田亨(昭和54卒)
 
「つくり手の想いが込められたうつわや雑貨がたんぽぽ【dandelion】のわた毛にのってみなさまのもとへ届き、暮らしを彩る花を咲かせますように」
 
 野田啓介さんは熊本大学卒業後、一般企業に就職されましたがある思いから退職され、2018年7月にこのお店を開業されました。かねてより「忙しく働く日々のなかで、手づくりのものに癒されている自分に気付いたこと、さらに、熊本地震の経験から、少しでも地元の役に立てることを」等の思いから、このギャラリー開設に踏み切ったそうです。
 特に熊本や九州のものを展示することに拘っておられ、今回お邪魔しました時に展示されていたのは、井銅心平氏(熊大工学部卒)のうつわ展(会期2020年10月31日~11月15日)でした。井銅氏も宇土市の土に拘って制作するなど、想いは野田氏と同じです。落ち着いた色合いの作品で、酒器、茶器、お皿、コーヒーカップ、花瓶など多岐にわたっております。このうつわでお酒を飲んだり、お茶を飲んだりと普段使いをして頂くと嬉しいとのことでした。(井銅さんの作品展は一昨年もここで開催されました)
 尚dandeliOnではうつわ以外にも「天草ボタン展」を開催(2020年9月5日~9月22日)するなど、熊本への想いを改めて感じさせる場所となっております。場所も靱公園横であり、関西在住の方にとっては馴染み深いところかと存じます。(写真の右が野田氏、左が井銅氏です)
 
〒550-0004
大阪市西区靱本町1-16-19
MAISON D’ART301
営業時間/平日12:00~18:00 土日祝11:00~17:00 ※不定休有
TEL050-7110-1217
MAIL/info@dandelion-osaka.com

卒業生表彰式に列席しました

昭和39年卒 酒井康隆
 
大学卒業生表彰のため前日の11月21日から熊本入り、熊本駅からホテルのある通り町筋まで、市電を利用、所どころの町名を懐かしみながら通り町筋で下車。
夕食は学生時代に食べた、紅蘭亭の豚まんの味をもう一度と思い改築新装なった下通りの紅蘭亭へ、途中、上通りの長崎書店に寄り法律関係の書棚の前でしばし学生気分に浸る。
翌22日の朝、早目に大学へ、サインカーブを散策、赤レンガの五高記念館は復旧工事中で建築用養生シートで覆われ全くその姿を見ることが出来ず残念。
表彰式は工学部百周年記念館で厳かな中、執り行われました。
昼食会では、大学の現状の説明等を聞きながら懇談。
あらためて、この伝統ある大学で学べた事の誇らしさを感じる。
最後に、この度、表彰の栄に浴させて頂いた事について、関係者の皆様に厚く御礼申し上げる次第です。

関西武夫原会 会員の皆様へ

令和3年正月
関西武夫原会 会員の皆様へ 
関西武夫原会 会長 児倉 静二
 
昨年はお正月の屠蘇気分がようやく冷めたころ、新型コロナウイルス(COVID-19)による感染症が全国に拡大し、第1波、2波、3波と心休まることなく、ひたすら我慢を強いられた一年でした。未だコロナ禍の最中ですが、会員の皆様には平穏な新年をお迎えになったことと、まずはお慶び申し上げます。
 
同窓生の中には医療関係に従事されている方もおられるのではないかと思います。
昼夜、奮闘されておられることに心から感謝申し上げます。又、不運にして感染症に罹患された同窓生や関係者の方がおられましたら、一刻も早い快癒を祈念申し上げます。
 
昨年は、関西武夫原会も苦渋の一年でした。主行事である総会・懇親会も中止の決断をせざるを得ず、又、常任幹事会も大阪市の感染拡大により、開催が困難な月もありました。そんな中で、ハイキングやゴルフなど有志による野外での活動により、会員同士の絆を再確認することも出来ました。
一方で、コロナ禍でアルバイトの機会を失い、又、実家の収入減などで生活に困窮する現役学生も多くおられます。同窓会として、彼らに少しでも役立つような支援を、皆さんのご協力をいただきながら実施したいと考えています。
 
私事で恐縮ですが、昨年は、元旦での抱負を「一日一善」とし、近所の空き缶やペットボトルを散歩がてら拾うのがひそかな日課となりました。ところが、自治会連中におだてられ、団地の環境リーダーに祭り上げられてしまいました。 (写真は歳末大掃除)
団地内には広々としたコアパークやせせらぎなどの水景設備がありますが、「カブトムシの小森、ホタルや小鳥が集う水辺にしよう」と絵空事を軽々に口走ったのが災いでした。

コロナ禍は私たちの生活を一変し、多くの人に苦難を与え続けていますが、思えば、新たな生活や以前とは違う自分と向き合う貴重な機会を与えられているとも言えます。
この時期にこそ想定外の挑戦をして、新たな生き甲斐を見出すのも良いのではないでしょうか。
今年こそ、今年こそ、コロナ感染症が一刻も早く収束し、この一年が会員の皆様にとってかけがいのない幸せな年になりますように、そして、今秋の総会・懇親会には、会員の皆様同士がふたたび笑顔で語り合えることを祈念し、年頭のご挨拶とさせていただきます。

第56回武夫原ゴルフ定例コンペ 開催報告

2020年12月7日(月)六甲カントリー倶楽部にて第56回武夫原ゴルフ定例コンペが開催されました。
12月とは思えない好天に恵まれ、紅葉も残る中、総勢12名の参加です。
常連の方、久し振りにご参加される方、お怪我から復活参加される方など様々な方がおられます。
今回の優勝は若手のKさんで、新しい風を感じる活躍でした。
尚次回コンペは令和3年3月の予定であり、できるだけ多くの皆様のご参加を心からお待ち致しております。

2020 秋 武夫原会ハイキング 摩耶山

S54年卒   松 田  亨
 
2020年11月8日(日)秋晴れの中、武夫原会ハイキングが開催されました。
今回は神戸の摩耶山で、参加人数は9名です。
JR三ノ宮駅からバスで摩耶ケーブル下駅まで移動してロープウエイに乗り換え。
散策コースは掬星台(展望&昼食)→森の小径→オテルド摩耶→摩耶天上寺→自然観察園→掬星台です。
↓画像クリックで拡大↓
皆さん日頃の行いが良いのか、11月にしては暖かい日差しに恵まれたまさにハイキング日和という感じです。
↓画像クリックで拡大↓
神戸を一望できる場所で頂くお弁当がとても美味しいのと、メンバーの楽しい会話に時間がたつのを忘れてしまう一日でした。

おうち時間で書を楽しむ

1992年卒 松本博子
 
 皆様お元気でいらっしゃいますか。新型コロナウイルス感染症の流行により、自宅で過ごす時間が長くなりました。今夏まで在宅勤務が続き通勤時間が不要になったことと、休日も外出を控えたので、趣味の書の師範認定試験に挑戦しました。郵便で師匠の添削指導を受けながら、古典の臨書や提出する課題にじっくり取り組んだ結果、秋に合格の知らせをいただきました。
 書道は幼稚園から高校まで13年間習字教室に通ったものの、熊大に入ってからは他に楽しいことも多くて中断していました。40代になり、子どもの頃同じ教室に通っていた友人から誘われたのを契機に、再び筆を執りました。
 日本の書は現在、漢字▽かな▽大字書(大きな紙に大きな字)▽近代詩文書(歌詞や俳句など。漢字かな混じり)▽前衛(抽象絵画のような書)▽篆刻・刻字(雅印、看板、彫刻のような立体作品など)の分野があります。今夏は感染防止のため開催できませんでしたが、全国10会場で開かれる「毎日書道展」では各分野のトップクラスの現代書を見ていただけます。
 私が取り組んでいる分野は漢字です。古典の漢詩や、禅語から選んだ言葉を草書で書いています。子どもの頃の習字は半紙にきれいな文字を等間隔に書いていましたが、大人になって取り組んでいる作品づくりはアートに近いものです。
 垂直の中心軸はそのままで、墨の潤渇、文字の形や大小、左右上下のバランスに変化をつけてデフォルメし、文字を立体的に見せます。書き上げて雅印を押すと、白と黒の世界が口紅を差したように華やぎます。 
 
 師匠は「余白の美」ということを言われます。鑑賞のポイントとしては墨線の軌跡の美しさに加え、余白に目がとまるようになると良いそうです。心に響く言葉や漢詩を書いて、掛け軸にしたり、額におさめたりして、季節に合わせて楽しみます。外国の方のように、洋室でも構わずに壁に掛け軸を掛けています。
 いつも書作品にできる漢詩や言葉を探しているので、テレビやネットで中国語圏の歴史ドラマを見ていても、室内を飾る書や、木簡、布に書かれた文字に引きつけられます。台詞に出てきた漢詩の一部をスマホで検索して原典を確かめ、ウエブ辞書で意味を調べるのも簡単な時代になりました。新聞小説に出てきた漢詩が、実在するのかを調べて作品にしたこともあります。
 今年50歳になりましたが師匠は「まだ95歳までは書ける」と言われます。奥深い書の世界も、元気ならあと45年あると思えば、前に進む勇気も湧いてきます。外出自粛により、家で楽しめる書の魅力を再発見できました。

熊本大学関西武夫原会 秋のハイキング(摩耶山 らくらくコース)ご案内

 高く青々とした空、その大空をキャンバスに、雲は伸びやかな造形に余念がありません。この思いもよらないコロナ禍のもと、我慢したり工夫したりしているうちに、いつしか実りの秋となりました。 恒例の「秋のハイキング」。実施できることを心から願いながら、今回は「摩耶山」を考えております。六甲山地の中央に位置し、標高約700メートルの独立峰摩耶山は、古くから霊山として人々の信仰の対象とされてきました。ケーブル&ロープウェイを利用する、らくらくハイキングです。感染予防に気を付けて、楽しい秋の一日を! 皆さん誘い合ってお出かけください。

1. 日   時 令和2年11月8日(日)
2 .集合場所・時刻  JR三ノ宮駅 西口(姫路方向) 10時20分
3. アクセス(例) JR大阪(9:45)➡JR三ノ宮(10:06)
4. 行   程 市バス18番(摩耶ケーブル経由JR六甲道 10:37)
➡ケーブル&ロープウェイ➡散策
※70歳以上は高齢者割引運賃 年齢確認できるものを! 
5. 持 ち 物 弁当、飲み物、(お茶、お好みのアルコール飲料)、おやつ、敷物など 
【連絡先】参加希望の方は、10月31日(土)までに係にご連絡ください。
岡 本  敏 秀  090-3352-6979

「花の香」と田中城跡

平成26年卒(平成28年院卒) 永野 弘明
 
 皆さま、こんにちは。猛暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
 私はというと、この暑さに負け先日近所の居酒屋で1人暑気払を実行(もちろん新型コロナウィルスに十分気を付けてですが…)。嬉しいことに、何とそこには熊本の日本酒「花の香」が置いてありました。キレのある美味しいお酒です。
 私は「花の香」を飲みながらしばらく帰れていない故郷に思いを寄せ、田中城跡のことを思い出しました。というのも、花の香酒造株式会社さんは熊本県和水町(旧三加和町)の酒造なのですが、その近くに田中城跡があるのです。

 田中城は肥後国人和仁氏が拠点とした城で、天正15年(1587)に勃発した肥後国人一揆の際には豊臣秀吉方の軍勢に対し、和仁氏が2カ月以上籠城し抗戦を続けたことで知られています。現在は国史跡に指定され、整備・保存されています。
 私が田中城跡を訪ねたのも2018年の非常に暑い夏の日でした。城への登り口を見つけるのに少し苦労しましたが、入ってしまえば空堀や曲輪の跡を確認でき、主郭の広さも十分、分かりやすい解説板も充実しています。また、田中城跡の西側崖面には室町~戦国期と推定される「摩崖仏」も。
 熊本の歴史と言えばどうしても加藤清正に目が行きがちですが、県内各地に様々な歴史があります。田中城跡もこうした地域の歴史に触れることができる貴重な場所の1つですね。
( 2020年8月18日記す )