学校近況報告

岩倉高校での教育実習生を終えて ~山下 紗希さん~ (2021年度普通科卒業)

大学学部 文教大学 教育学部 教育学科
大学学部 東京音楽大学 音楽学科
実習教科 国語

①教育実習生 山下 紗希 先生より
私は、2週間という限られた教育実習期間の中で、頼もしい先生方や温かい生徒たちに支えられながら、非常に多くの学びを得ることができました。
大学生の約4年間、私は卒業生チューターとして本校で働かせていただいています。そのため馴染み深い学校であり、生徒と1対1でコミュニケーションを取ることには慣れていたつもりです。しかし、HRや授業では、学級全体に発信しなければなりません。机間巡視で個々にコミュニケーションを取ることは比較的できました。しかし、全体への的確な指示には自信がありませんでした。そこで、私は生徒とできるだけコミュニケーションを取り、まずは個々の特徴や学級全体の雰囲気を掴むこと、そして自分の設計した授業にその学級や生徒の特色を組み込むことを心掛けました。
担当させていただいた学級が3年生ということもあり、チューターでの経験を活かして進路のサポートも沢山させていただきました。生徒の話をよく聞き、生徒の頭の中にあるものを引き出して言語化していく作業を共にすることで、より良い信頼関係を築くことができたと思います。
教科指導では、合計4クラス、計23回授業をする機会をいただきました。生徒の皆さんにできるだけ長編小説や漢文への嫌悪感を抱かせないように、言葉を尽くして教えようとしました。目の前の生徒の反応を見て授業を進めるのは難しく、プランを練っては改善することを繰り返しました。その結果、試行錯誤を重ねるうちに生徒の反応も良くなり、生徒が積極的に取り組んでくれてとても嬉しかったです。生徒の皆さんが私を受け入れてくれて、沢山話をしてくれて、忙しいながらも楽しく充実した日々を過ごすことができました。
最後に、教育実習を快く受け入れてくださった岩倉高等学校と、親身になって指導してくださった田中聡一先生に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
 
②担当教諭 田中 聡一 先生より
山下さん、2週間の教育実習お疲れ様でした。夏休みからの事前準備も含めると約2ヶ月の期間、実習へ向けて努力をしてきたことと思います。在学中と変わらず、何事にも真面目に取り組む姿を見て、先生自身も改めて初心を思い出すことができました。今回の実習を通じて、多くの「気づき」があったかなと思います。その「気づき」を素直な気持ちで受け止め、ぜひ今後に生かしてください。そして、山下さんが教師という同じ立場で活躍してくれることを、心から楽しみにしています!最後に、チューターとして、岩倉生の進路指導を引き続きよろしくお願いします。






 

岩倉高校での教育実習生を終えて ~谷尾 花梨さん~ (2021年度普通科卒業)

大学学部 高知工科大学 経済マネジメント学群 マネジメント学科
実習教科 公民


①教育実習生 谷尾 花梨 先生より
この度は、お忙しい中教育実習を受け入れてくださり誠にありがとうございます。
岩倉高校での教育実習を終えてまず初めにこの度は、私たち教育実習生を受け入れてくださり誠にありがとうございます。授業では、生徒の皆さんが真剣に耳を傾けてくれるだけでなく、積極的に意見を出してくれる姿に大きな刺激を受けました。その反応から授業の改善点を見つけることができ、教えることは同時に学ぶことであると実感しました。また、ホームルーム活動を通じて、生徒一人一人がクラスの一員として役割を果たそうとする姿に触れることができました。学習面だけでなく、人間関係や進路など、多面的に生徒を支える教師の役割の大きさを改めて感じました。今回の教育実習で得た経験は、社会に出て働く際にも必ず役立つ学びであると感じております。人と関わり、信頼関係を築きながら物事を進める姿勢は、今後の人生においても大切にしていきたいと思います。最後になりますが、改めて校長先生をはじめ、先生方、そして生徒の皆さんに温かく迎えていただきましたこと、心より感謝申し上げます
 
②担当教諭 中山 優希 先生より
教育実習お疲れさまでした。谷尾先生には、2年A組HR担当をしていただきました。自身のご経験を基に受験のアドバイスを伝えていただき生徒もとても為になったようです。ありがとうございます。文化祭期間もクラスの生徒と一緒に準備をしていただき生徒も嬉しそうでした。この3週間の経験を大切にしていただき、今後の人生に活かしていただければ幸いです。




岩倉高校での教育実習生を終えて ~浅子 柚稀さん~ (2021年度普通科卒業)

大学学部 城西大学 現代政策学部 社会経済システム学科
実習教科 公民

①教育実習生 浅子 柚稀 先生より
この度は、ご多忙の中私たち教育実習生を受け入れて頂きありがとうございます。3週間という短い期間でしたが、とても濃い時間を過ごすことができました。
授業実習を行っていく中で、生徒の皆さんが興味を持って真剣に話を聞いて下さり、授業の雰囲気を作り出してくれました。また、グループワークなどで意見を活発的に出し合っている姿を多く見ることができ、社会に対する関心の高さを感じることができました。多くのクラスを担当していたこともあり、それぞれのクラスで違う反応や意見があり、私自身も新たな考え方や見方を身に付けることができました。しかし、その中でも改善すべき点を見つけることができ、自身の授業を見つめなおすことができました。
ホームルーム活動では、岩倉祭という大きな学校行事があり、普段の学校生活では見ることのできない一面やリーダーとしてクラスのメンバーを引っ張る姿を見ることができました。岩倉祭の準備の中で計画通りにいかない場面などがありましたが、教員が答えを出してあげるのではなく、生徒自身に考えさせ行動させることで、社会で生き抜く力をつけさせるなど、学習だけでなく多岐に渡る教員の役割の大きさを感じました。
日々の生活を生徒と共に過ごす中で、生徒たちが「教育実習生の先生」から「先生」に呼び方が変化していき、うれしかったことを昨日のことのように覚えています。
教員としての立場から見た、人間関係の構築や仲間と一致団結し一つのことを成し遂げることの大切さなど、今後の人生においてプラスになる経験をすることができました。
最後になりますが、森田校長先生や指導教員であった浅井先生、教員室でサポートしていただいた先生方、クラスの一員として迎え入れてくれた2年F組の生徒、授業を真剣に聞き一緒に作り上げてくれた、2年A~G組の生徒の皆さん、本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。
 
②担当教諭 浅井 潤 先生
本人は、在学中、新型コロナウイルス感染症の蔓延のため文化祭は縮小、修学旅行は中止となった学年でした。教育実習がちょうど岩倉祭と重なったため準備も生徒と取り組んでもらいましたが、自分が経験できなかったことに対して生徒に寄り添いながらやり遂げてくれました。実習の最終日、岩倉祭の最終日でもあったのですが、普段感情を表に出さない生徒が、ハイタッチを求め、力強く手をたたき実習を終えました。きっと彼自身の人生のプラスになる3週間だったと思います。






岩倉高校での教育実習生を終えて ~髙橋 幸之介さん~ (2021年度普通科卒業)

大学学部 東京音楽大学 音楽学科
実習教科 音楽

①教育実習生 髙橋※ 幸之介 先生より
 このたび、教育実習という貴重な機会を母校で受け入れていただき、本当にありがとうございました。教員を目指す身として、自分が過ごした思い出の詰まった教室で、先生方や後輩の皆さんとともに過ごせた時間は、何ものにも代えがたい学びと気づきに満ちていました。実習が始まる前は、久しぶりに戻る母校に対する懐かしさと同時に、自分が先生として通用するのだろうかという不安がありましたが、実際に授業をしてみると、教材の準備や発問の工夫だけでなく、クラス全体の雰囲気を読み取りながら授業を展開する難しさを痛感しました。伝えたいことをうまく言葉にできなかったり、生徒の反応が薄くて戸惑ったりと、理想と現実のギャップに悩む日もありました。それでも、生徒と真正面から向き合う中で、少しずつ手応えを感じる場面も増えていきました。
 短い期間ではありましたが、生徒との関わりを通して、教えることの喜びと責任の重さを実感しました。ホームルームの時間や休み時間には、授業とはまた違った雰囲気で生徒と関わることができ、自然体の姿を見られるのがとても楽しかったです。日々のちょっとした会話や笑顔のやり取りの中にこそ、信頼関係の土台があることに気づかされました。また、部活動にも参加させていただき、生徒たちの努力する姿や仲間と励まし合う様子に多くの刺激を受けました。練習に真剣に取り組みながらも、互いを思いやる雰囲気にふれ、学校は教室の中だけではなく、こうした場所でも人が育つのだと感じました。私自身も高校時代に部活動を通して多くのことを学ばせていただいたので、生徒たちの姿に当時の自分を重ねる場面もありました。
 教育実習を通して、教員という仕事の大変さと奥深さ、そして何よりそのやりがいを身をもって体験することができました。授業をつくること、生徒と向き合うこと、一つひとつが学びの連続でした。この経験を糧に、将来本当に信頼される教員となれるよう、今後も努力を重ねてまいります。改めまして、実習の機会を与えてくださった母校の先生方、温かく迎えてくれた生徒の皆さんに心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

※髙橋さんの「橋」は正しくはきへんに「呑」が「有」です
 
②担当教諭 一ノ瀬 智佳 先生より
最初は緊張している様子が見られましたが、積極的に生徒とコミュニケーションを取り、生徒の苦手なところを把握して授業展開することができ内容の濃い授業でした。応用問題も自作するなど私もいい勉強になりました。
管楽器専門なので、座学の授業に苦戦していたようですが、とてもいい授業でした。お疲れ様でした。
 
③担当教諭 一松本 祐也 先生より
落ち着いた態度で生徒一人ひとりと丁寧に向き合う姿勢がとても印象的でした。教職の素晴らしさや魅力を実感しながら、真摯に日々の実習に取り組んでいたことが周囲にも伝わっていました。生徒との接点を多く持ち、気さくに話しかけられている姿からも、生徒から親しまれていたことがよく分かります。音楽の授業では思い通りにいかない場面もあったかと思いますが、悩みながらも試行錯誤を重ね、研究授業での成功体験が自信につながったのではないでしょうか。この実習での経験は必ず大きな力になります。この教育実習で得た気づきを大切に、今後も学び続けてください。








岩倉高校での教育実習生を終えて ~須永 小雪さん~ (2021年度普通科卒業)

大学学部 東京女子体育大学 体育学部
実習教科 保健体育

①教育実習生 須永 小雪 先生より
 岩倉高校で約3週間教育実習を通して、生徒とのコミュニケーションの取り方と授業準備の大事さを学ぶことができました。
 私は実習前に「学習意欲が高まる授業づくり」と「焦らずに授業を行う」という2つの課題を持って実習に挑みました。
 「学習意欲が高まる授業づくり」は教える立場である私がたくさんの知識を持って授業を行うのは当たり前だが、ただその知識を伝えるだけではなく、発問をして生徒とコミュニケーションを取りながら授業を進める大事さを学びました。現代の教育は「主体的・対話的で深い学び」が重要視されているため、保健での授業ではKJ法やロールプレイングなどを活用したアクティブラーニングを取り入れました。また机間指導を積極的に行い、生徒の考えに対して「いいね」と声をかけたり、考えに詰まっていたらアドバイスをしたりして、生徒間でのやり取り、生徒と教員とのやり取りの必要性を学ぶことができました。
 「焦らずに授業を行う」は、実習を行う前に大学で何回か模擬授業を行ってきましたが、どの授業も焦ってしまい思い通りの授業展開ができませんでした。改善策として準備が足りないことだと考え、今回の実習では準備を怠らずに行うことを決め実践しました。夜遅くまで準備をして大変でしたが、授業での流れを理解した状態で落ち着いて授業をすることができました。何事も前もって準備をする大切さを改めて学ぶことができました。
他にも部活動(ダンス)では私が所属していた時とジャンルや雰囲気が変わっていて見守ることしかできませんでしたが、楽しそうに頑張っている姿を見て、安心しました。実習終わってもまた見に行って応援したくなる、そんな部活動に変わっていて嬉しく思いました。
 HRの生徒たちも話しかけたら必ず答えてくれて、たくさん会話をしてくれました。体育祭で協力しあって八の字飛びをしている姿、個人でひたむきに頑張っている姿、応援している姿など、さまざまな表情で過ごしている姿を見て、行事の良さを感じることができました。
 先生方や生徒、実習生などたくさんの支えがあって、充実した教育実習になりました。私は将来教員を目指していますが、教員になってもならなくても人との接し方や今回の実習で学んだことを活かしていきたいと考えています。約3週間の教育実習、ありがとうございました。
 
②担当教諭 曽根 巨人 先生より
 授業で受け持つクラス、HRで受け持つクラスが別々となり、多岐にわたり担当してくれました。その中で緊張、葛藤、感動と多くの感情がギュッと詰まった濃密な実習期間になりました。その中で、精一杯努力し、乗り越え、大きく成長しました。
 この実習で感じた教師としての心を忘れずに、これから先も歩んで行ってほしいと思います。最後のHRでの涙ぐむ姿は忘れません。お疲れ様でした、ありがとう。
 
③担当教諭 伊藤 大貴 先生より
 須永先生は、実習期間中、常に誠実な態度で教育活動に取り組み、生徒や教職員に対して礼儀正しく接していました。授業においては、事前準備を入念に行い、生徒の反応をよく見ながら丁寧に進める姿が印象的でした。また、生徒との関係づくりにも積極的に取り組み、休み時間などにも積極的に声をかけるなど、良好な人間関係を築いていました。
 教職への強い関心と熱意が感じられ、今後のさらなる成長が期待されます。




岩倉高校での教育実習生を終えて ~中江 昇平さん~ (2021年度普通科卒業)

大学学部 日本体育大学 体育学部
実習教科 保健体育

①教育実習生 中江 昇平 先生より
 実習を通して、「教えること」の難しさとやりがいを強く感じました。最初は声の掛け方や指示の出し方に戸惑うこともありましたが、生徒との関わりの中で少しずつ成長を実感できました。特に、自分の伝えたことが生徒にうまく届いたときの反応や笑顔がとても印象的で、体育教師としての魅力を改めて感じることができました。
 今回の経験を今後の学びにしっかり活かしていきたいと思います。
 本当にありがとうございました。
 
②担当教諭 佐々木 宥耶 先生より
 中江先生にはスポーツクラスのHRを担当していただきました。自身も本校のスポーツクラス出身ということもあり、様々な想いがあり、多くのことに気付いた実習になったと思います。スポーツコースの授業で行ったアルティメットは生徒たちにとって日本代表選手に教えてもらうという貴重な経験になりました。
 また、保健の授業でも体育の授業でも自身の経験から授業内容に繋げ伝えることの大切さにも気付いてくれたと思います。中江先生のこれからの活躍を楽しみにしています。






岩倉高校での教育実習生を終えて ~岡野 遥大さん~ (2021年度普通科卒業)

大学学部 東洋大学 社会学部
実習教科 地歴公民

①教育実習生 岡野 遥大 先生より
 教育実習に参加して感じたことは、教員という仕事がいかに大変であるかということです。教材の準備から学級経営に至るまで、多くの業務があり、たった3週間という短い期間ではありましたが、その一端を担うことでその大変さを身をもって実感しました。一方で、生徒の成長を身近に感じられるという教員の素晴らしさも強く感じました。また、在学中にお世話になった先生方がどれほど素晴らしかったかということを、改めて実感する機会にもなりました。
 実際に授業を行う中で、話を「聞いてもらい、理解してもらう」ことの難しさを痛感しました。私の授業は一方的に話す時間が多く、集中を要する時間が長いため、生徒が置いてけぼりになってしまっていると感じることが多くありました。実習を通じて、わかりやすく噛み砕いた説明を心がけることで、生徒と一体感を持って授業を進めることができるのだと気づきました。
また、どの授業においてもメリハリをつけることができず、独りよがりで単調な授業になってしまったことを深く反省しています。
 実習の授業はほとんどうまくいかなかったものの、自分自身が大きく成長できたと実感しています。今後の人生を振り返ったとき、この3週間の経験がかけがえのないものだったと、自信を持って言えると確信しています。
 最後になりますが、私を受け入れてくださった岩倉高校の皆さま、熱心にご指導くださった佐藤亮太先生、そしてお世話になったすべての先生方に、心より感謝申し上げます。
 
②担当教諭 佐藤 亮太 先生より
 岩倉高校在学中は「世界史」選択、教育実習生として受け持った科目は「日本史」。文字通り全てが初めて尽くしのチャレンジだった実習期間でした。スライド・プリント作りに苦戦し、どのような発問で惹きつけることができるか考えつくし、スモールステップを重ねてきたことは実習前と比べ大きな自信になったことでしょう。
 常に言い続けた「掴みの大切さ」、忘れずに頑張ってください。



岩倉高校での教育実習生を終えて ~宇野 佑紀さん~ (2021年度普通科卒業)

大学学部 日本大学 文理学部
実習教科 地歴公民

①教育実習生 宇野 佑紀 先生より
 まずはこの度、16名もの多くの実習生を受け入れていただいたことに大変感謝申し上げます。ありがとうございます。
 私は、教員以外の進路を考えていないため、来年度から始まるであろう自分の教職人生を満足いくものにするための基礎練習としてこの実習に臨みました。特に私が教員になって大切にしたいことが2つあります。
 1つ目は「生徒が面白いと感じる授業ができる教 員」になることです。地歴公民科の授業では知識伝達型の授業になりがちです。そうなると社会が嫌いな生徒は寝てしまいます。新学習指導要領となり「主体的・対話的で深い学び」が叫ばれていますが、私の授業ではなるべく知識伝達型の授業にならないよう毎授業でグループワークを2つ行っていました。しかし、論題を単純に決めるだけではうまくいきません。私はこの3週間で30回の授業を実施しましたが、前半はグループワークが上手くいかず悩みました。そのグループワークを通して何を学ばせたいのか?資料から読み取らせたいことは何なのか?を考えなければ生徒も話し合いの方向性が分からずグループワークが進みません。そこで授業準備の大変さを実感し、「先生は本当にすごい」という感情が湧きました。
 2つ目は「生徒から信頼される教員」になることです。信頼される教員になるためには、生徒の相談に親身になって乗ることがその第1歩だと考えます。この実習期間中私は1年生のHRクラスに関わらせていただきました。1年生はちょうど来年度以降の学びに 向けて大学の系統分野別説明会が行われていたり、文理選択を行っていたりする時期でした。そこで、帰りの SHR の時間をいただき自分の経験を踏まえた大学選びや文理選択の話をしました。そのあと、生徒が個別に相談をしてほしいと言ってくることもありました。私自身岩倉生時代には、担任の先生に進路の相談を幾度となくしていたので、少し母校に恩返しをすることができた感じがしました。
 また、私は岩倉在校時に陸上競技部に所属していたこともあり、ミーティング等に顔を出し、勉強とスポーツの両立についても話 をさせていただきました。その後、部活でも相談してくれる生徒がいてとても嬉しい気持ちになりました。
 以上3週間の教育実習を通して学んだことはとにかく「先生はすごい」ということに尽 きます。授業準備・生徒指導・部活動指導・進路指導など先生の仕事をあげればとても多くの業務があります。そのすべてを体験できたわけではありませんが、実際の現場を知 り、多くの学びとすることができました。3年間通った岩倉高等学校で後輩たちに授業をすることが出来たこと、行事で盛り上がれたこと、生徒側ではなく、教員として運営に携わることが出来て良かったです。
 最後に、森田校長先生を始め教育実習担当の先生、指導をしてくださった先生方に御礼申し上げます。ありがとうございました。
 
②担当教諭 石川 晋太郎 先生より
  宇野先生は熱心に授業準備に取り組み、生徒の実態をよく考慮した教材づくりをおこなっていました。特に市民革命という抽象的・広範な内容を扱う中で、「なぜそれが重要なのか」「どのように現代につながっているのか」といった問いを意識した授業構成や当時の風刺画を使用した授業は、生徒の関心を引き出す上で効果的でした。説明の際には歴史用語だけでなく具体的な事例を用いることで、生徒の理解を助けていました。実習後半には、生徒からの質問にも落ち着いて対応し、双方向的な授業づくりを目指す姿勢が見られたことは大きな成長と言えます。
 今後は、より教材研究を進めるとともに、生徒一人ひとりの反応を丁寧に汲み取る力を養っていくことで、さらなる授業実践を期待しています。今回の実習で得た経験を、将来の教員としての糧にしていただきたいと願っています。





岩倉高校での教育実習生を終えて ~岳本 莉紗さん~ (2021年度普通科卒業)

大学学部 芝浦工業大学 工学部
実習教科 工業

①教育実習生 岳本 莉紗 先生より
 三週間にわたる教育実習の機会をいただき、誠にありがとうございました。工業科として初めての教育実習生を快く受け入れてくださいましたこと、重ねて御礼申し上げます。
 正直、普通科出身の私が運輸科で実習を行うことに当初は大きな不安を感じていました。大学で学んでいるとはいえ、専門的な知識はもちろん、工業の授業の進め方など全てが手探りの状態からのスタートでした。先生からの「そのクラスの特性に合わせた授業を創る」というご指導を胸に、生徒が飽きない授業、そして理解が深まる授業を目指して試行錯誤を重ねました。生徒たちが熱心にノートに写している姿や、当初は苦戦していた「論理回路」の問題の正答率が、授業を重ねるにつれて着実に上がっていく様子を目の当たりにした時、教えることの難しさと、それ以上の大きな喜びややりがいを感じることができました。
 また、授業だけでなく、HRを担当させていただいた3年L組の生徒たちとの交流も、かけがえのない思い出です。気さくに話しかけてくれる彼らの姿や、体育祭などの学校行事を通して、岩倉高校の生徒たちの温かさを改めて実感しました。
 最後になりますが、ご指導いただいた先生方、そして温かく接してくれた生徒の皆さん、本当にありがとうございました。
 
②担当教諭 佐田 康隆 先生より
 普通科を卒業し、教育実習では運輸科の授業やHRを担当して頂きました。慣れない環境でも生徒と積極的に交流している姿に感銘を受けました。授業ではとても綺麗で丁寧な板書は私も見習わねばなりません。
 HRクラスではとても人気者で、いつでも私と入れ替わっても問題ありません。替わってください!
卒業後はエンジニアになるということで今後の活躍を期待しています。




岩倉高校での教育実習生を終えて ~島田 諒平さん~ (2021年度普通科卒業)

大学学部 国立音楽大学 演奏・創作学科チューバ専攻
実習教科 音楽

①教育実習生 島田 諒平 先生より
 ご多忙の中、教育実習を引き受けてくださり、誠にありがとうございました。
 3週間という短い時間の中で、「教えること」の難しさと面白さを、毎日肌で感じていました。実習前は、「音楽の楽しさを伝えたい」「生徒一人ひとりの表現を引き出したい」という思いを持っていましたが、実際に授業をしてみると、伝えることの難しさや、時間配分の難しさに何度も直面しました。特に音楽は、答えが一つではなく、感じ方も表現の仕方も人それぞれ。だからこそ、「どう伝えれば伝わるのか」「どうすれば生徒が自分の言葉で表現できるのか」を常に考え続けていました。生徒の反応をうまく拾えなかったり、興味を引き出せなかったりして、悔しいと思う場面もたくさんありました。それでも授業を重ねる中で、少しずつ生徒の反応が変わっていく瞬間がありました。問いかけの工夫や、活動の進め方を変えることで、生徒がふと自分の言葉で感想を言ってくれたり、表情が変わったりする瞬間は、本当に嬉しく、教えることのやりがいを強く感じました。また、同じ授業でもクラスによって全く雰囲気が違うことを経験し、「目の前の生徒に合わせて授業を作る」ことの大切さを強く実感しました。休み時間の何気ない会話や、ちょっとしたやり取りが、次の授業のヒントになることも多くあり、改めて人と向き合うことの大切さを学びました。実習前は「完璧な授業をしたい」と思っていましたが、そんな授業は一度もできませんでした。だからこそ、もっと学びたい、もっと良くなりたいという気持ちが強くなったのだと思います。うまくいかなかったことも、悩んだ時間も、すべてが今の自分にとって大きな財産です。
 岩倉高校で出会った生徒の皆さん、そして温かくご指導くださった先生方、本当にありがとうございました。ここで学んだことを大切にし、これからも成長を続け、より良い教師を目指して努力していきます。
 
②担当教諭 一ノ瀬 智佳 
 普通科と運輸科の授業を担当してもらい、最初は各クラスの雰囲気を掴み授業展開を考えるのに必死でしたが、回数を重ねるごとに、クラスごとの特徴に合わせた授業展開ができていました。生徒からも今日は「島田先生の授業ですか」と楽しみにしている声も聞こえてきました。私も島田先生の授業から学ぶことがたくさんありました。専門の楽器とは違い、座学に歌唱大変だったとは思いますがお疲れ様でした。